Exhibitions展覧会

京都市立芸術大学芸術資料館収蔵品展「移動する物質——ニューギニア民族資料」

2017/06/10(土) 〜 2017/07/02(日)

京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア) 

収蔵品の「物質」としての「移動」に着目する新たな展覧会シリーズの第1回。今回は京都市立芸術大学芸術資料館が所蔵するニューギニア民族資料を展示し、「移動」によって切り離されてしまった、かつてそれらがあった場所の空気を、音や映像などによって再現し、収蔵品の本来の文脈を探ります。

京都市立芸術大学芸術資料館では、学生の卒業作品や美術工芸に関する参考品など、京都市立芸術大学の教育活動を背景とした資料を収集しています。

その中の特殊なコレクションの一つとして、昭和44年(1969年)に美術調査隊によって収集されたニューギニア民族資料があります。ニューギニア島北東部のセピック川流域の神像や仮面、土器を中心としたものです。文化そのものを収集することはできませんが、その中にある物質をコレクションに加えることは可能です。世界各地の美術館・博物館の収蔵品の多くは、さまざまな場所からの移動を経て保管されているものなのです。

この展覧会は、収蔵品の「物質」としての「移動」に着目する新たな展覧会シリーズの第1回となります。このシリーズでは収蔵品の物質的側面に焦点を当てた展示を行うとともに、移動によって切り離されてしまった、かつてそれらがあった場所に満ちていた非物質的なものを、展示された物質と再び融合させることを試みます。今回は、研究者たちの協力を得て、音や映像などの非物質的であるが移動可能な資料を用いたレクチャーシリーズを会期中に行い、展示室内の収蔵品の本来の文脈を探ります。

2023年には、京都市立芸術大学は京都駅東側エリアへの移転を予定しています。
ニューギニアの地から離れて「資料」という名の物質として保管された収蔵品は、ひとたび東山区今熊野にあった旧校舎に収蔵された後に、現在の西京区大枝沓掛町へと移動してきました。そして近い将来には、大学にあるさまざまな物質とともに再び移動することになります。この展覧会は、こういったさまざまな「移動」が物質に何をもたらすのかを知るための実験でもあるのです。

展覧会概要

期間 2017/06/10(土) 〜 2017/07/02(日)
会場・開催場所 京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア)
時間 11:00~19:00
休館日 月曜日
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-253-1509075-253-1509
E-Mail gallery@kcua.ac.jp
ホームページ http://gallery.kcua.ac.jp/

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