Exhibitions展覧会

烏丸由美個展「フェーシング・ヒストリーズ」

2015/08/06(木) 〜 2015/08/23(日)

京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア) 

イタリア在住のアーティスト、烏丸由美による日本では約5年ぶりの個展。今回は戦後70年の節目の年を踏まえ、戦争の悲惨さや70年という時間の変遷、個々人の歴史にも向き合い、100枚以上に及ぶ小品のタブローやドローイングによるインスタレーションで日本や私たちの有り方を問いかけます。

烏丸由美 フェーシング・ヒストリーズN.29「整列-神風」(2015)

2015年は、広島・長崎への原爆投下、そして終戦から 70 周年を迎えます。

今回の展覧会では、イタリア在住27年のアーティスト・烏丸由美が、祖国の歴史を振り返り、地獄絵図のごとくであったであろう、広島・長崎をはじめとする戦争の悲惨さに対峙。70年という時の変遷と、家族や個人の歴史にも向き合い(フェーシング)ながら、忘れがたい、そして決して忘れてはならない歴史を見つめなおします。

烏丸は、1995年から 「原爆シリーズ」 に取り組み始め、 1999年には広島で原爆記念日をはさんで個展を開催しました。 また、90年代初めから続いている 「家族シリーズ」、 2000年にスタートした「ティーンエージャー・シリーズ」や「東京風景シリーズ」など、遠きイタリアの地から現代の日本を見つめ、精力的に制作を行なってきました。
その作品の通奏低音は、祖国への深い愛情、憂いや不安ですが、烏丸はそこに自国であり異国でもある日本へのアンビヴァレントな感覚を加えることで、もう1つの「日本」を浮かび上がらせようと試みます。

今回の展覧会では、烏丸の思いと祈りを100枚以上にも及ぶ小品のタブローやドローイングに託し、インスタレーションという 形態で展示を構成します。入念に創り出される鮮やかで豊かな色彩や緻密な等高線のようなアウトラインは、時空を、 そして現実とフィクションの境界を軽やかに飛び越え、日本とは何か?私たちとは何か?を観る者に静かに問いかけます。

日本では、約5年ぶりの個展となります。 どうぞご期待ください。;
 

烏丸由美

大阪府生まれ。京都市立芸術大学卒業後、イタリアへ渡る。イタリア国立美術アカデミー(ボローニャ校)で学ぶ。
「ぼくたちの東京ストーリーズ。」( 2010年 ミヅマアートギャラリー / 東京 )、「 Tokyo Stories vol.3 」( 2011 年  Galerie Houg/ リヨン、フランス)、「スピリティ・エバネシェンテ」( 2014年 マルフィーザ・デステ宮殿 / フェラーラ、イタリア)など、個展・グループ展多数。
現在、イタリア(ボローニャ)と兵庫県川西市にて創作活動を行っている。
http://www.karasumaru.com/

展覧会概要

期間 2015/08/06(木) 〜 2015/08/23(日)
会場・開催場所 京都市立芸術大学 ギャラリー@KCUA(アクア)
時間 11:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日 月曜日
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-253-1509075-253-1509
E-Mail gallery@kcua.ac.jp
ホームページ http://gallery.kcua.ac.jp/

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