Exhibitions展覧会
日本画開拓の時代 ~明治を生きた京の画家~
明治時代は美術を取り巻く社会情勢が大きく変化し、画家たちにとっても激動の時代でした。今回はそんな時代に活躍した京都画壇の画家たちの作品約50点を紹介し、流派の垣根を越えて新しい時代にふさわしい日本画を模索した彼らの挑戦の軌跡をたどります。初公開・初出品作も多数、ぜひご高覧ください。
今回の展覧会では、これまであまり注目される機会が少なかった、明治時代の日本時代の日本画家たちに焦点を当てます。
明治時代は、京都の画家たちにとって激動の時代でした。
当時の京都は近代化が急速に進み、絵画制作を取り巻く価値観も大きく揺らいでいました。国際的な博覧会の開催による世界の美術が紹介され、学校教育制度の確立により絵の描き方を学校で教えるようになり、そして新聞や雑誌などのメディアが台頭すると挿絵が情報伝達の有力な手段として用いられました。江戸時代までの絵画のあり方が一変し、美術はどのように社会と関係して行くのかが問われる時代になったのです。
そうした機運に伴い、日本の絵画表現も変革のときを迎えます。西洋文化の輸入などに大きな衝撃を受けた画家たちの間では、それまでの書画のあり方を見直し、新時代に適応する日本画を生み出す必要が叫ばれました。そのなかで京都に登場したのが、幸野楳嶺や久保田米僊といった新時代の画家たちでした。
彼らは団結し、「新しい日本画」の創造を目指しました。明治23年に結成された京都美術協会では、無闇に過去の画家を崇拝することをやめ、それぞれの流派が互いに交流し切磋琢磨しながら、先達に恥じない新機軸を打ち出すことを志として掲げたのです。
今回の展覧会では、明治時代の京都で活躍した画家たちによる、近代日本画の出発点といえる作品約50点をご紹介します。うち約半数は初公開・初出品となる作品です。約150年前の京都の町で日本画開拓の夢を追った画家たちによる挑戦の軌跡を、ぜひご覧ください。
※この展覧会は前期・後期制です。展示替の予定がございますので、ご了承ください。
【前期】4月25日~5月26日/【後期】5月28日~6月30日
展覧会概要
期間 | 2015/04/25(土) 〜 2015/06/30(火) |
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会場・開催場所 |
京都市学校歴史博物館
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時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 水曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館) |
料金 | 大人:200円(160円) 小中高生:100円(80円 |
注意事項等 | ※()内は20名以上の団体料金 ※上記入館料にて常設展・企画展双方をご覧いただけます ※京都市内の小中学生は土・日曜日は入館無料 ※その他にも各種割引がございます。詳細は博物館のホームページをご覧ください。 |
お問い合わせ |
TEL:075-344-1305075-344-1305
FAX:075-344-1327 |
rekihaku-jigyou@edu.city.kyoto.jp | |
ホームページ | http://kyo-gakurehaku.jp |
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