Exhibitions展覧会

京都市編入合併5周年記念 林業のまち 京北の文化と小学校

2010/12/10(金) 〜 2011/03/14(月)

京都市学校歴史博物館 

京都市に編入されて5周年を迎える山間のまち・京北。明治初期には京都市内の番組小学校に倣って9校の小学校が設置され、槇村正直ら京都の近代化の功労者たちが校名を名付け、扁額も残されています。現在は3つまで学校は減りましたが、林業の町らしいぬくもりのある校舎が残されています。もうひとつの京都・京北の魅力を感じてみて下さい。

かつての京都府北桑田郡京北町は,平成17年(2005)年4月、京都市右京区のまちとなりました。
今年、京都市編入合併5周年を迎えたことを機に、山間のまち京北の、歴史と文化と学校教育を紹介する展覧会を開催することになりました。

紅葉で名高い高雄から、いくつかの山を越えた、懐かしさを感じる山里・京北。
冬季には雪に覆われることもしばしばですが、北山杉に囲まれ,清流が流れる、自然が多く残った美しい地域です。
京北の産業の特色でもある林業は、山から切り倒した木材を京の都に運ぶために、川で筏を組むという文化を持ちました。一方でトンネルの開通は,京北に暮らす人々にとって大きな喜びであったろうと想像できます。

時代祭に登場する「維新勤皇隊」のモデルとなった「山国隊」の藤野斎は、山国の地に私塾を設けています。京北の教育の歴史は、このような幕末維新期に各地にできた寺子屋や塾に始まります。
明治2(1869)年に京都市中には町衆たちが自ら設立した番組小学校が幾つも開校しましたが、これを前例に、京都府は郡中に対しても,明治4(1871)年11月に小学校設立奨励の告示を発します。
これに伴い、明治6(1873)年には,京北地域に分校を含む9校の小学校が設置されました。そしてその校名は、後の京都府知事となる槇村正直をはじめ、京都の教育行政を先導した人々が命名し、揮毫した校名扁額が残されています。

近年、6校あった京北の小学校は3校となりましたが、林業の町らしい、木のぬくもりを大切にした校舎で、のびのびとした教育が行われています。
この企画展をご覧いただくことで,京北地域の魅力を,より深く理解していただければ幸いです。

展覧会概要

期間 2010/12/10(金) 〜 2011/03/14(月)
会場・開催場所 京都市学校歴史博物館
時間 9:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日 休館日:水曜日(祝日の場合は開館・翌日代替休)、年末年始(12/28~1/4)
料金 大人:200円(団体160円)
小人:100円(80円)
注意事項等 ※ 団体20名以上 ※ 団体での見学の場合、職員の解説がつきます(要予約) ※ 京都市内の小中学生は土・日曜日無料 ※ 身体障害者手帳をお持ちの方、及び介助者(1名)は無料
お問い合わせ TEL:075-344-1305075-344-1305
FAX:075-344-1327
ホームページ http://kyo-gakurehaku.jp/exhibition/index.html

関連アートイベント

該当するアートイベントはございません。

関連記事

該当する記事はございません。