Exhibitions展覧会

第205回企画展「ニッポンのニッポン ヘルムート シュミット」

2015/11/09(月) 〜 2015/12/22(火)

京都dddギャラリー 

「ポカリスエット」などのロゴデザインで知られるタイポグラファー、ヘルムート・シュミット。日本文化に造詣の深い彼が長年見つめ続けた日本の造形美とその中にある日本の文化「「Japan japanisch(ニッポンのニッポン)」を、美しい言葉と写真、そして彼のタイポグラフィー作品でご紹介します。

京都dddギャラリーでは、オーストリア出身のタイポグラファー/グラフィックデザイナー、ヘルムート・シュミットの展覧会を開催します。

ヘルムート・シュミットはスイスのバーゼルでタイポグラフィーを学び、現在は大阪を拠点に活動しています。大塚製薬の「ポカリスエット」「エネルゲン」、そして「IPSA」のロゴデザインは彼の代表作です。

24歳で大阪の地を踏んだシュミットは、1968年にスイスのティポグラフィシェ・モナーツブレッテル(TM)誌から、タイポグラファーの視点から見た日本のフォルムや暮らしの道具を紹介する連載記事の執筆依頼を受けました。これをきっかけに、シュミットは日本の道具に触れ、その道具を作る職人を訪ね、日本の文化について造形を深めていきました。そして、彼はこの活動を通じ、「私自身が理解している日本、すなわち、かつて存在した、そして今も存在している日本、さらにこれから発見されるべき日本を伝えたい」と思うようになったといいます。
このシリーズ記事は、連載から40年以上の時を経て、2012年に「Japan japanisch(ニッポンのニッポン)」としてドイツ語・英語・日本語で出版されました。

今回の展覧会は、この本「「Japan japanisch」をきっかけに企画されたものです。シュミットのフレッシュな目を通してみた日本の寡黙な美を、美しい言葉と美しい写真の数々、そしてタイポグラフィで紹介します。

この機会にぜひご高覧ください。

※展覧会にあわせ、書籍『gggBooks-119 ヘルムート・シュミット』の刊行を予定しています。
 

ヘルムート・シュミット

1942年オーストリア生まれ。西ドイツで植字工従弟期間を終了後、1960年代、スイスのバーゼルスクールで、モダンタイポグ ラファのエミール・ルーダーのもとで学ぶ。1970年代中頃、西ドイツで社会民主党のウィリー・ブラント、ヘルムート・シュミット両首相のための制作活動 に携わる。1980年、大塚製薬の医家向け医薬品のパッケージやポカリスエットのアイデンティティの確立。ヘルムート・シュミットは、現在大阪を本拠に、 商業デザインの仕事と並行して、自主制作に携わっている。1992年以来、自主制作シリーズ「タイポグラフィック・リフレクション」を発行し、現在11号 に至る。また、専門誌「ベースライン」「アイデア」「TM」等への寄稿者である。
著書:『タイポグラフィ・トゥデイ』(1980/2015年)誠 文堂新光社発行、『バーゼルへの道』(1997年)朗文堂発行。フィヨルド・ゲイコの編集、デザインによる『helmut schmid: design is attitude』が2006年ビルクホイザー社より発行。

展覧会概要

期間 2015/11/09(月) 〜 2015/12/22(火)
会場・開催場所 京都dddギャラリー
時間 11:00~19:00(土曜日は18:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-871-1480075-871-1480
FAX:075-871-1267
ホームページ http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/

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