Exhibitions展覧会

第204回企画展「20世紀琳派 田中一光」

2015/08/18(火) 〜 2015/10/29(木)

京都dddギャラリー 

日本を代表するグラフィック・デザイナーの一人、田中一光。美術史家をして20世紀の琳派と評された彼は、琳派の世界に触発されそのエッセンスを継承した作品を多数生み出しました。今回の展覧会は琳派400年を記念し、20世紀の琳派・田中一光の作品約120点を展示し、その世界をご紹介します。

Design: Kenjiro Sano, MR_DESIGN INC.
「17世紀の宗達、18世紀の光琳、19世紀の抱一。そして20世紀の田中一光。田中が琳派的なのではなく、彼こそが琳派を体現する人物なのだ」
美術史家の山下裕二氏は、田中一光をこのように評しました。

田中一光は、奈良に生まれ、多感な青春時代の4年間を京都(京都市立美術専門学校 / 現・京都市立芸術大学)で過ごし、日本の伝統美、とりわけ生活の中の美を追い続けてきた琳派の世界に大いに触発されました。
芸術的な美しさの中に優れたデザイン要素を感じとった田中は、そのエッセンスを継承、自分自身の一部として“血肉化”し、デビュー早々より、類まれなる才能を発揮しました。

今回の展覧会は、「琳派400年」(1615年、本阿弥光悦が、京都の洛北鷹ヶ峰に光悦村を創設してから400年)を記念し、DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵の田中一光作品を、琳派に見られる主題、技法、色面構成、さらには創作に対する姿勢といった観点から約120点を厳選して展示。“20世紀琳派”田中一光誕生の軌跡を辿ります。

あわせて、田中一光ポスター約1600点強を解析した、ライゾマティクスによるモーショングラフィックスも披露します。

この機会にぜひご注目ください。
 

【特別参加】ライゾマティクス

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第346回企画展「ライゾマティクス グラフィックデザインの死角」で発表した、DNP文化振興財団が所蔵する膨大な田中一光のアーカイブと、モリサワから提供された約1,600枚強の作品データから導き出した田中一光作品の解析結果を、「配色」「構成」「感性」3つを再構成して紹介します。
 

田中一光

奈良市生まれ。1950年、京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)卒業。鐘淵紡績、産経新聞を経て、57年に上京し、ライトパブリシティに入社。60年、日本デザインセンター創立に参加。63年、田中一光デザイン室を主宰。2002年に急逝するまで日本のグラフィックデザイン界の中核を担う。

展覧会概要

期間 2015/08/18(火) 〜 2015/10/29(木)
会場・開催場所 京都dddギャラリー
時間 11:00~19:00(土日は18:00まで)
休館日 祝日
※今回の展覧会は、日曜日も開館いたします。
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-871-1480075-871-1480
FAX:075-871-1267
ホームページ http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/

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