Exhibitions展覧会

生誕100年 佐藤太清展

2013/12/22(日) 〜 2014/02/09(日)

京都文化博物館 

京都出身の日本画家・佐藤太清(さとう・たいせい)。彼は自然の美しさを詩情あふれる解釈で絵画に映し独自の「花鳥風景画」という分野を確立。日本画壇を代表する作家として、戦後の日展を支えました。生誕100年を記念するこの展覧会では、代表作や未公開作品を一堂に集め、70年の画業を回顧します。

【作品画像】
(1) 雪つばき (平成6年) 第26回日展 日本芸術院蔵
(2) 夢殿 (昭和47年) 第4回日展
(3) 迎春 (昭和20年) 第1回現代美術展覧会 福知山市佐藤太清記念美術館蔵


自然がみせる一瞬のきらめき。もう二度と見ることのない美の瞬間。
自然を描き続けた日本画家・佐藤太清(さとう・たいせい)は、自然との一期一会の出会いを、詩情あふれる解釈で絵画に映し、受け止めた心象を永遠のものにしました。

大正2年(1913)京都府福知山市に生まれた佐藤太清は、出生直後に両親を失うという境遇に遭います。しかし故郷の豊かな自然に触れ、佐藤はその情景を描く体験に目覚め、絵の道を志すようになりました。
18歳で上京した佐藤は、児玉希望の内弟子として日本画の修業を始めます。そして10年の研鑽を経て、昭和18年(1943)の新文展に「かすみ網」で初入選を果たしました。
その後、嵐や炎などの自然現象を崇高な視点であらわし、また太清の代名詞ともいえる連作『旅シリーズ』では、自然が持つ美しさに精神性を与え、花鳥風景画という新分野を確立しました。
平成4年(1992)には文化勲章を受章。日本画壇を代表する作家として、戦後の日展を支えました。

2013年は、佐藤太清は生誕100年という記念すべき節目の年です。
今回の展覧会では、福知山市佐藤太清記念美術館の所蔵作品をはじめ、全国の美術館や個人所蔵の作品、また太清の没後に発見され、この度修復を終えた作品や未公開作品を一堂に集め、画業70年をたどります。
 

佐藤 太清

大正2年(1913)京都府福知山市生まれ。高校卒業後、昭和8年(1933)に児玉希望の画塾に内弟子として入門し、雅号を「太清」とする。その後約10年の修行期間の後、昭和18年(1943)の新文展に初入選。その後昭和22年(1947)の第3回日展で「清韻」が特選、昭和27年(1952)第8回日展で「睡蓮」が特選・朝倉賞を受賞。そして昭和41年(1966)の第9回新日展で出品した「風騒」が文部大臣賞・日本芸術院賞を受賞し、それまでにない全く新しい画期的な日本画として高く評価された。昭和55年(1980)には日本芸術院会員となり、昭和63年(1988)には文化功労者に、そして平成4年(1992)には文化勲章を受章し、翌年福知山市名誉市民となる。平成16年(2004)に逝去、没後に従三位に叙された。

展覧会概要

期間 2013/12/22(日) 〜 2014/02/09(日)
会場・開催場所 京都文化博物館
時間 10:00~19:30(入場は19:00まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始(12月28日~1月3日)
料金 一般:500円(400円)
大学生:400円(320円)
高校生以下無料
注意事項等 ※()内は20名以上の団体料金です。 ※上記料金で、2階総合展示・3階フィルムシアターもご覧いただけます。
お問い合わせ TEL:075-222-0888075-222-0888
FAX:075-222-0889
ホームページ http://www.bunpaku.or.jp

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