Exhibitions展覧会

イヘーレン岩壁画は、北アフリカのアルジェリア、サハラ砂漠中央部のタッシリ・ナジェール台地に遺された紀元前3000年頃の壁画です。
新石器時代の人々が描いたとされる岩壁画は15,000点以上もあり、世界遺産にも登録されています。しかし、観光地からは遠く離れているため訪れる人はわずかです。

その美しさは、フランスの考古学者アンリ･ロートが「今までにサハラで発見された岩壁画の中でもっとも優れた作品であり、新石器時代写実派の代表作」と賞賛するほど。キリンやライオンなどの草原の動物、牛や羊などの家畜、家畜とともに移動する人々、住居の前に集う人々などが、細い線で細部まで生き生きと描写されています。
今回の展覧会では、幅9ｍの壁画を、写真家・英隆行さんが撮影した実物大の写真で、周囲の風景写真とともに展示します。同時に、フランス人類博物館所蔵の模写を実物大写真で展示します。時代を越えた美しさを、この機会にぜひご覧ください。

■ 展覧会ページ： http://hanafusa.info/project/fresco-of-iheren/