Exhibitions展覧会

うつわは、くらしを美しくする鍵を握っています。

食器、花器、飾り皿など、生活と密接に関わるうつわは、私たちの暮らしに溶け込んでいます。
何を使って食べるのか、飲むのか、飾るのか、という選択は、日常を大きく替える可能性を秘めています。
碗、皿、鉢、瓶、と形態はさまざまですが、何かを受け入れる体勢が整っているうつわたちは、何を入れようか、どう使おうかと、私たちの想像力を刺激します。
そして私たちはそこにそれぞれの趣向や美意識を反映させた何かを足すことで、うつわを完成へと至らしめているともいえるでしょう。
その行為は、時代や洋の東西を問わず、日々の営みを形作ってきました。

食を包み、物をいれ、空間を飾るうつわは、土やガラス、木、金属などの素材、そして多種多様な技法との組み合わせにより、無限のかたちや色、手触りを生み、日常を豊かなものへと導いてくれます。

この展覧会では、食に密着するうつわ、空間を飾るうつわに焦点をあて、濱田庄司、河井寬次郎、バーナード・リーチ、ルーシー・リーらの作品など、古今東西の陶磁器を中心に所蔵品約120点を厳選して展示します。
くらしを彩るうつわの力を、改めて考える機会となれば幸いです。

※展覧会は前後期制です。一部展示替される作品がございます。
【前期】2012年10月19日（金）～2013年1月14日（月・祝）
【後期】2013年 1月17日（木）～2013年3月10日（日）