Exhibitions展覧会

岩泉慧は、京都造形芸術大学の博士課程に在籍し、自分なりの“日本画”に向き合っている若きアーティストです。
ギャラリー三条祇園での第１回個展では、焼き付け（フォトグラム）の技法を駆使した光と影の織りなす作品で展示を構成し、好評を博しました。

今回は、岩泉の研究テーマでもある“素材”というものに真正面から取り組み、新たな“日本画”の世界を切り拓いています。
美術品（をふくむ物質）は、年を経ることによって退色したり、剥落したり、変化していきます。それは決して、経年劣化としてマイナスのイメージとなるものではなく、その中に美しさがある、と彼は主張します。その美しさを再構築し、つくりあげた作品世界。それは「（従来の）日本画」以上のものになっているでしょうか？

この機会にぜひご高覧くださいませ。

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人は廃墟や仏像や絵画等の物質が自然や時間によって改変される経年変化にその物質本来の美とは別の美しさを見ます。それは滅びによってすべてが終焉するのではなく、わずかな生や美といったものが滅びの過程の中から新たに形成されているからではないでしょうか。このような滅びの美を概念化し表現としての再構築を試みています。（岩泉）
 

岩泉慧

1986年 埼玉県生まれ。神奈川県で育つ。現在 京都造形芸術大学大学院博士課程3年 在籍。

【主な展示】

2012年 弘益大学美術展（韓国）
　　　　　個展（三条祇園ギャラリー／京都）
　　　　　radical show 2012 in nature（渋谷ヒカリエ／東京）
2013年 「渡」日本青年艺术家作品展（上海）
　　　　　個展「創世前夜」（radical show 2013 solo show#2内／渋谷ヒカリエ／東京）
　　　　　東京ワンダーウォール2013年 入選（東京都現代美術館／東京）

※作家在廊予定日：9月27日（土）・28日（日）、10月4日（土）・5日（日）