Exhibitions展覧会

現実に発生している事柄なのに、架空の物語の中の出来事のように遠いものに感じ、逆に架空のもののほうがリアルに感じられたりする。実感のともなわない情報だけが独り歩きした現実は、（たとえば）アニメでのリアルと等しいものとして受け止められる。

京都市立芸術大学在学中のイセ川ヤスタカの個展。
ネットワーク上で流通され消費されている画像からインスパイアされたイメージを、パソコンの画面上で構成し出力するという手法で作品を制作する彼は、この手法を「新しい時代の絵具の一つ」と主張します。
そしてその「新たな絵具＝出力物」の上に旧来の（手と筆を使った）絵具を使用することで構成された絵画作品は、アートを新たな地平へと導くものとなるのかもしれません。
デジタルとアナログが融合して構築された世界は、今の社会そのものを表しているともいえます。

イセ川ヤスタカ　の描く　”現実”　をぜひご高覧ください。
 

イセ川ヤスタカ

1990年生まれ。2010年京都市立芸術大学入学。
2011年 pixkiki アナログ展覧会第三弾「アナログ部屋」 Hidari Zingaro（東京）
　　　　　 petit "GEISAI"　#15 東京都立産業文化センター台東館（東京）
　　　　　 ASIA GRAPH 2011 in Tokyo 入選 日本科学未来館（東京）
2012年 Pixiv FESTA vol.5 デザインフェスタギャラリー（東京）
　　　　　 カオス*ラウンジ mograg garage（東京）