Exhibitions展覧会
中村孝子展「ナカムラ野菜農園の在るところ。」
さまざまな色ガラスを型に入れて加熱・成形する技法で独特の作品を生み出すガラス造形作家、中村孝子の個展。今回は彼女が愛する野菜たちをテーマに、ガラスとコラボレーションした独特の作品が並びます。優れた色彩感覚と指先が織り成す繊細な造形が生み出すその世界をお楽しみ下さい。
【作品画像】
(1)「Cliffs and Forest」ガラス/ W110-150xD110x150xH120-280mm/2013-2014年 ※DM使用作品
(2)「野菜標本」ガラス/野菜実物大/2013-2014年
ガラス造形作家・中村孝子の個展です。
中村は1990年代より独学で「キルンワーク」によるガラス造形の制作を模索し続けてきました。
キルンワークとは、さまざまな色ガラスを組み合わせ、加熱して形を作る造形技法。彼女は特に、石膏型に細かく砕いたガラスを詰め、高温の電気窯で焼成成形するコールドキャスト技法を用い、作品を生み出しています。
独自にさまざまな色ガラスを溶かしあわせて生み出した混合色のガラスを使用するため、中村の作品は原色のガラスとは異なる深みのある色合いを持ちます。その絶妙な色彩感覚と彼女の指先が織り成す造形とがあいまって、作品は時に儚さ、時に強さを感じさせるものに仕上がり、独特の存在感を放ちます。
黙々と土地を耕し種を蒔く。
多くの愛情を注ぎ込む。
もの言わぬ植物の気配を感じ、想いを察し、 大地に根ざした日本人の核を再考する。
上記をコンセプトとする今回の展覧会は、「農林の近隣view」「畝などの農地view」「栽培品種標本」の3カテゴリーに分けられ、全て新作で構成されます。
その一部は中村の愛する野菜たちとのコラボレーション作品。彼女のガラス作品の中で、野菜たちは永遠の命を得ることとなりました。
大地に根ざし、自然に生かされていることを忘れてしまいがちな現代において、物言わぬ存在に想いを馳せ、黙々と愚直なまでに命に向き合う行為。しめやかでありながら、同時に秘められた命のエネルギーを感じさせる、魅力的な作品が並びます。
2013年より制作を開始した中村の新たなシリーズを、この機会にぜひご高覧ください。
■ 中村孝子公式Webサイト:http://www.breeze913.com/
展覧会概要
期間 | 2014/09/30(火) 〜 2014/10/05(日) |
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会場・開催場所 |
ギャラリーマロニエ
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時間 | 12:00~19:00(最終日は17:00まで) |
料金 | 無料 |
お問い合わせ |
TEL:075-221-0117075-221-0117
FAX:075-221-5926 |
gallery-maronie@kyoto.email.ne.jp | |
ホームページ | http://www.gallery-maronie.com |
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