Exhibitions展覧会
佐藤雅晴個展「1×1=1」【KG+】
佐藤雅晴の京都では5年ぶりとなる個展。実写を写し取るという独特の手法で街並や子ども、着ぐるみなどさまざまなモチーフを描き、写真と絵画の中間的構造を表現している彼。今回は新作の平面作品5点、映像作品1点を展示。ひとつの被写体を複数化し現実にはない世界を描きます。(KG+参加展覧会)
Masahiro SATO 「shortcake」 photo digital painting 110×150cm 2014年
佐藤雅晴の京都では5年ぶりとなる個展です。
1973年に大分で生まれた佐藤は、東京藝術大学・同大学院卒業後、2000年に渡独。10年間のドイツ滞在期間中に実写を写し取るという手法によるアニメーション制作を開始します。佐藤は当時滞在していたデュッセルドルフの街並や、学校・バイトなどで知り合った知人たちをビデオカメラで撮影し、終始同じルールと手順でパソコン上でトレースしていきます。これを彼は「何かを強調することも筆跡等を残す事もしないで、なるべく撮ったものに近づけるようにしています」と言っています。
2010年に帰国した後も、佐藤は対象物から一定の距離を保ちつつも緻密に実写の表面を写しとるという手法によって、知人の子ども、ウサギとクマの着ぐるみ、蒲鉾工場等、様々な動作、風景や光景をモチーフに作品を作り続けてきました。
今回の展覧会では新作の平面作品5点と映像作品1点を展示します。
今回の発表作品について佐藤は次のように話します。
ひとつのものをふたつにしてみたり、ふたつのものをひとつにしてみる。
そして、写真という複写された対象をトレースして、再び描くという行為を用いて複写する。
今回の作品は、ぼくが近年制作している写真と絵画の中間的な構造を表現するためのひとつのアプローチを試みています。
ひとつの被写体を画面に複数化することで、現実には存在しない世界、独自の制作方法によってのみ表現できる写真と絵画の境界を描き出す佐藤雅晴の作品。この機会にぜひご高覧ください。
■ オープニングレセプション 4月18日(土)17:00~
※この展覧会は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」のサテライト企画「KG+」の参加展覧会です。
【追記】KG+2015 TOP4展覧会に選出されました!→ 詳細はこちら
※【会期延長】好評につき、展覧会が6月13日(土)まで延長となりました。
展覧会概要
期間 | 2015/04/18(土) 〜 2015/06/13(土) |
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会場・開催場所 |
imura art gallery
|
時間 | 11:00~19:00(日・月曜、祝日休廊) |
料金 | 無料 |
お問い合わせ |
TEL:075-761-7372075-761-7372
FAX:075-761-7362 |
info@imuraart.com | |
ホームページ | http://www.imuraart.com/ |
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