Exhibitions展覧会

宮越裕子 個展「LACY」【KG+】

2014/04/12(土) 〜 2014/05/02(金)

imura art gallery 

京都出身の若手アーティスト、宮越裕子による個展。アイシングで作ったレース風のオブジェが溶けていく様を定点撮影した作品は、「永遠の美しさの不可能性」を表現しています。形あるものが崩れていく様に美を見出す、その視点を感じてみてください。(「KG+」参加展覧会)

lace15/ 2014 / 900×600mm / ラムダプリント

京都出身の若手アーティスト、宮越裕子による個展です。

アイシング(粉糖と乾燥卵白、水を混ぜて作った砂糖細工)でレースを模したオブジェを作り、そのレースが静かに侵蝕され溶けていく様子を、俯瞰で定点撮影。ひとつのオブジェにつき100枚前後もあるというショットの中から、宮越が最も美しいと感じた1枚を出力したものが、彼女の作品となります。

宮越は「永遠の美しさ」というものに興味をもっています。

「永遠」と「美しさ」。この相反する2つの言葉が融合する瞬間を製作の軸とする彼女は、、砂糖細工に「美しさ」の 繊細さ、脆さ儚さを投影し、それを写真作品にすることで、ある種の「永久性」を表しています。
アイシングや精肉など、彼女がこれまで作品の中でモチーフとして使用してきた食品には、腐る、溶ける、分離する…といった反永久性があります。それは、買ったときはあんなに鮮やかだったのに、時間が経つにつれ 顕著に変化していくものの代名詞ともいえます。

また、今回の作品では、砂糖細工を溶かすことで「永遠の美しさ」の不可能性を表現しています。
きれいにレースを模したアイシングが、美しい姿から静かに崩れてゆき、元の砂糖の液体へと溶けて戻っていく。その瞬間に「美」を感じてみていただければ幸いです。
イムラアートギャラリー京都では初の個展となります。ぜひご高覧ください。

※この展覧会は、「第2回 京都国際写真フェスティバル KYOTO GRAPHIE」(2014/4/19-5/11)のサテライト企画「KG+」の関連イベントです。

■ オープニングレセプション:2014年4月19日(土)16:00~
 

宮越裕子

1988年 京都生まれ
2012年 京都市立芸術大学美術学部版画専攻 卒業
2014年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画(版画)専攻 修了

【主な展覧会】
2013年 「京都市立芸術大学制作展」 京都市美術館
      「PORTO DI STAMPA」アートゾーン神楽岡(京都)、B-gallery(東京)
      「第38回 大学版画展」町田市立国際版画美術館(東京)収蔵作品賞
2014年 「京都市立芸術大学作品展」 京都市美術館 大学院市長賞
その他 多数

展覧会概要

期間 2014/04/12(土) 〜 2014/05/02(金)
会場・開催場所 imura art gallery
時間 11:00~19:00(日・月・祝 休廊)
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-761-7372075-761-7372
FAX:075-761-7362
E-Mail info@imuraart.com
ホームページ http://www.imuraart.com

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