Exhibitions展覧会

展示のタイトルにもなっている江戸川乱歩の言葉は、「昼のうつし世はまぼろしであり、夜の夢にこそ真実があらわれる」、という意味です。
私たちは自身の表現において、儚さや仄暗いテーマを用いています。 それは、私たちがそれらのテーマからものごとや人間の本質を表したい、と考えているからです。 だれにも見られない夢のなかでこそ、私たちは本質を見ることができるのではないでしょうか。
本展示ではそんな人間の密やかな本心やものごとの本質をテーマに制作された絵画と人形を展示いたします。
 

村岡優妃

京都市立芸術大学大学院絵画専攻在籍。 「ヴァニタス」＝生の儚さや虚無をテーマに静物画を描いています。 現代におけるヴァニ タスとは何かを考え、現在は小女性の喪失や物の欠損、劣化を主なテーマとして制作をしています。

長野眞由子

京都市立芸術大学大学院絵画専攻在籍。 球体関節人形と箱の作品を制作しています。 ハンス・ベルメール、江戸川乱歩といった作 家から刺激を受け、今回の展示では、「生身の身体を人形にする」というコンセプトで制作した作品を展示します。