Exhibitions展覧会
きょうの壺 プレミアム:田中 奈津子
画家・田中奈津子の個展。2015年より包装紙や広告などを素材に毎日「壺」の絵を描く取り組みを続けている彼女。年月を重ねるにつれ、その作品は技法や素材の枠から解き放たれ、その日その日の変化が多様に現れています。今回は2016年12月半ばから年越しの一ヶ月間に製作された壺の絵を展示します。
年越しの一ヶ月間、毎日壺の絵を描き続けます。
過去の作品、頂き物の包装紙、印刷物、事前に用意したドローイング、 ストロークの切れ端、それらを切ったり貼ったり、またその上に描いてみたり、剥がしてみたり。 壺は、それらの待ち合わせの場所であり、世界を開く鍵穴であり、 毎日の輪郭であり、わたしの体でもあります。
「そこ」はいつでも「ここ」になるから、今すぐここで、絵画する。 一度しかない今日という日に出会う、思い出の絵画達の展覧会。(田中)
2007年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了した田中奈津子(たなか・なつこ/ 福岡・1981~)は、在学中より個展やグループ展などに取り組むなど、現在までに精力的に制作・発表活動を続けています。
当初、身近な日常の中で不意に得たイメージを膨らませ、それらをモチーフに絵画・版画のテクニックを組み合わせた絵画制作を続けていた田中は、2015年より包装紙や広告・カレンダー等を素材として、毎日「壺」の絵を描くことに取り組み始めます。
初期には壺を「描く」意識、絵画としての画面づくりへの意識が強く、また、スピード感を得るためにおもにコラージュ技法を多用していた制作は、次第に筆や手で描いただけの日、自身の作品の切れ端や準備した素材を用いた日、細かなコラージュを重ねた日、ボールペンで走り描いた日など、技法や素材を限定しないものとなり、描かれた画面にはその日その日の変化が多様に現れるようになります。
自身の感性にのみ頼るのではなく、五感、記憶や経験、感情や体調、身体や道具、時間などのあらゆる要素を手がかりに続けられた「きょうの壺」の制作は、田中にとっていつしか自由を封じる制約ではなく、自分自身にかかっていた制約を検証する機会として、あるいは自身を支える「芯」のようなものとして位置付けられることとなります。
今回の展覧会では、2016年12月半ばから年越しの一ヶ月に渡って、田中が毎日「絵画をした」痕跡である、壺の絵を展示いたします。
田中奈津子
1981年福岡県北九州市生まれ。2005年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。2007年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
【主な個展】
2002年 WORLD/岡田屋本店ギャラリー(三重)
2004年 The golden time in Cambodia/GALLERY ANTENNA(京都)
2005年 水辺の人/GALLERY ANTENNA(京都)
2006年 孤島群/複眼ギャラリー(大阪)
ギャラリーDen 58(大阪)
2007年 2007 京都市立芸術大学作品展第三会場学内展
2009年 私湯/MEM(大阪)
2011年 デコレーション/アートスペース虹(京都)
2012年 豊かな絵/アートスペース虹(京都)
2013年 Fantasy for Adults/アートスペース虹(京都)
2014年 わたし壷世界/アートスペース虹(京都)
2016年 2016 繋ぐ、結ぶ、続く、絵/アートスペース虹(京都)
展覧会概要
期間 | 2017/02/21(火) 〜 2017/03/05(日) |
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会場・開催場所 |
Gallery PARC
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時間 | 11:00~19:00(金曜日は20:00まで) ※月曜休廊 |
料金 | 無料 |
お問い合わせ |
TEL:075-231-0706075-231-0706
FAX:075-231-0706 |
info@galleryparc.com | |
ホームページ | http://www.galleryparc.com/ |
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