Exhibitions展覧会

繁る森の外 夏池風冴 個展

2014/04/08(火) 〜 2014/04/20(日)

Gallery PARC 

若手アーティスト、夏池風冴(なついけ・かざゆ)の個展です。今回は会場内にフィールドワークに基づいて撮影された風景写真とともに植物などを持ち込み、そこにひとつの空間(世界の断片)を仮設、「見ているもの」「視野の外にある見えないもの」の有様を顕在化させます。

《繁る森の外》 展示風景「点滅する」(2012年・同時代ギャラリー /京都)

「自分が見ているものと見えていないものの関係性」をテーマとするアーティスト、夏池風冴(なついけ・かざゆ)の個展です。

これまで夏池は、主な表現媒体として写真を用いた展示を行ってきました。しかしその作品は、被写体をフレーム内に収めて展示するものではありません。写真を媒介に「自分が見ているものとみえていないものの関係性」「視野の外にある世界にアプローチする」ことに主眼が置かれており、写真を含む「空間」を作品として展示するものとなっています。

 「風景、写真、植物といったものは、なじみがありながらも人にはコントロールしきれない現象のようなものとして私には感じられます。それらが 時に様々な意味をあてがわれ、印象を持たれ、もしくは見過ごされる、その無数の切り替わりの有様に興味があります。そういうものによる一つの空間を作りたいと思います。」(夏池)

今回、夏池は会場内にフィールドワークに基づいて撮影された風景写真とともに植物などを持ち込み、そこにひとつの空間(世界の断片)を仮設します。
一見してありふれた風景が写し取られた個々の写真は、鑑賞者の目と記憶があるポイントに焦点を結んだ時、そこに異なる意味を見出させます。また、個々の写真が会場内に仮設された空間と関わりを持った時、鑑賞者の目はまた違った光景をそこに見つけることとなります。

夏池の作品は、経験や記憶によって紐づけられた「意味⇄イメージ」の反復を意図的に呼び起こします。そして、その体験をもって鑑賞者に「視野の外にある世界」の有り様を顕在化させるものといえます。
「見ているもの」と「見えていないもの」で出来た世界。この展覧会は、「見ているもの」の外側にある広大な「見えていないもの」の気配を感じるとともに、その間にある確かな関わりを感じ取る機会となるのではないでしょうか。

※ この展覧会は、国際写真フェスティバル「KYOTO GRAPHIE」のサテライト展「KG+」の参加展覧会です。
  Gallery PARCでは、KYOTO GRAPHIEの会期中、この展覧会を含め3つの写真展を開催します。

※ 4月22日(火)~27日(日)には、KUNST ARZT(京都)にても夏池風冴の展覧会が開催予定です。
 

夏池風冴(なついけ・かざゆ)

1984年 静岡県生まれ
2009年 京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工専攻修了

【主な個展】
2010年 「地ノ味をながめる」collective parasol(京都)
2011年 「繁る森の外」 gallery shop collage(京都)
       「繁る森の外2」「繁る森の外3」collective parasol(京都)
2012年 「点滅する」 同時代ギャラリー(京都)

展覧会概要

期間 2014/04/08(火) 〜 2014/04/20(日)
会場・開催場所 Gallery PARC
時間 11:00~19:00(金曜日は20:00まで/最終日は18:00まで/月曜休廊)
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-231-0706075-231-0706
FAX:075-231-0706
E-Mail info@galleryparc.com
ホームページ http://www.galleryparc.com

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