Exhibitions展覧会
消えた山、現れた石:守屋友樹【KG+】
写真家・守屋友樹の個展。彼の作品は写真を使用したイメージの変換やズレ、増殖などを試みる点が特徴です。今回は彼自身の体験からインスピレーションを受けた「山」を主題にした作品を展示。山を巡るイメージのあやとりを行います。(KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭サテライト企画「KG+」参加展)
《untitled_mountain #1》 2014 inkjet print 1100×420mm ©Moriya Yuki
写真家・守屋友樹(もりや・ゆうき)の個展です。
守屋友樹は2006年に日本大学藝術学部写真学科古典技法コースを卒業、2012年に京都造形芸術大学大学院を修了。写真をおもな表現媒体として、2014年の「KUAD Graduates Under 30 Selected」(京都造形芸術大学ギャルリオーブ/京都)、2015年の「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD#4_NEWVISION#1(入選)」(G/PGallery/東京)などのグループ展に出品を重ね、これまでに精力的な活動を続けています。
守屋の作品は、主に「写真の解体・反復・分岐」をコンセプトに、記録と記憶の関係によって起こる認識の差異を顕在化させるかのように構成され、引用・嘘・韻を踏む・編集(切り貼り)といった要素を含むイメージの世界を現出させています。そして、守屋はそれらを媒介(境界)として、目の前の図像への認識をズラし、時に写真そのものをイメージ(図像・記憶・記録)から物質へとその認識を揺さぶります。
遠くから眺めるカタチを持った△。近づいて目の前に広がる壁のような△。分け入って雑木林に埋もれた空間としての△。コンパスと地図によって見下ろす鳥瞰図としての△。そこでは目に見える様々な有り様によって△のイメージは常に(再)解体され、そして、常に(再)構築されているといえます。
この繰り返し、寄せては返すイメージのあやとりは、祖父の墓を見ている時と似たものだった。墓は「石であり、祖父である」と指し示してはいるが、目の前にある事とそこでは見えないの実体の無さが同一にある事は、山や写真を見る事と重なって感じた。僕は、山での見え方を「石をたてる=写真にする」行為をもってあやとりしたいと思う。(守屋)
今回の個展は、そんな山にまつわる守屋の個人的体験に端を発して着想されたもので、写真を鑑賞者における認識のズレや反復を顕在化させることを目論みます。
この機会にご高覧ください。
※この展覧会は「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」のサテライト企画「KG+」の参加展覧会です。
展覧会概要
期間 | 2015/04/14(火) 〜 2015/04/26(日) |
---|---|
会場・開催場所 |
Gallery PARC
|
時間 | 11:00~19:00(金曜日は20:00まで/最終日は18:00まで) ※月曜休廊 |
料金 | 無料 |
お問い合わせ |
TEL:075-231-0706075-231-0706
FAX:075-231-0706 |
info@galleryparc.com | |
ホームページ | http://www.galleryparc.com |
関連アートイベント
該当するアートイベントはございません。
関連記事
該当する記事はございません。