Exhibitions展覧会

「いにしえと青年の道」 2015年 ©TANAKA SHUSUKE

様々なクリエイション活動へのサポートの一環として、広く展覧会企画を公募し、審査により選出されたプランを連続で実施するコンペティション企画「Gallery PARC Art Competition」。
2回目の開催となる2015年度は34件の応募プランから3名の企画が選出されました。
今回はその第1弾として、田中秀介の展覧会を開催します。

田中秀介（たなか・しゅうすけ／1986年・和歌山生まれ）は、2009年に大阪芸術大学美術学科油画コースを卒業後、大阪・京都などで個展やグループ展を重ねるとともに、2014年には「シェル美術賞」や「トーキョーワンダーウォール」などへの入選を重ねるなど、精力的な活動を続けています。

田中は『当たり前の様に過ごしている自分の生活を時間をかけて振り返り、描き出す事により 本来、人がもつ主観というものを見つめ直したい』として、私たちが日常の時の流れの中で無自覚的に承認してしまう存在、あるいは無関心として埒外に置かれている変哲のないものに関心を向け、それらを見つめ、描きだします。

今回の展覧会は、田中の個人的な空間で目にした事・考えなどを発端として制作された絵画が、大まかな一日の流れを基に構成されます。その多くは、極めて個人的な「記録と記憶」としての絵画であり、そこに私たちが共有できる具体的な景色は無いといって良いでしょう。
しかし、田中が自身の主観や認識を自覚的になぞり、記憶や記憶ちがい、想像、妄想、空想などが綯い交ぜとなって描かれる「絵画」は、私たちにとって、どこかで見覚えのあるかもしれない景色を見ることができるかもしれません。

この機会にぜひご高覧ください。
 

田中秀介

2009年 大阪芸術大学美術学科 油画コース卒業

【主な個展】
2009年 「信じがたい自分」 Gallery Den 58（大阪）
2010年 「華やかな隔たり」 2kw galery（大阪）
　　　　　「差し出る誤解」room A（大阪）
　　　　　「平穏のむきだし」Gallery&Cae E・R・I＋Y（奈良）
2011年 「香ばしい遜色」room A（大阪）
　　　　　「空回る傍観」Gallery Morning（京都）
　　　　　「Tanaka Shusuke solo exhibition」Alternative Space MARU（韓国）
2012年 「節々の往来」Gallery Morning（京都）
　　　　　「破竹の集約」room A（大阪）
2013年 「回想と突発のわれわれ」Gallery Morning（京都）
その他グループ展等多数

http://shusuketanaka.jimdo.com