Exhibitions展覧会

梶木奈穂「曇開ポコポコ」

目覚ましのアラームを5:55にセットしているのに、最近アラームより先に同じ時間に目が覚める。
晴れの日の明け方は「朝が来た」ってわかるのに、曇りの日の明け方は境界が曖昧で、朝なのか夕なのか、起きているのか眠っているのか、自分はここにいるのかいないのか、よくわからない。
そういう感覚に沈んでいたいが為の制作。それによって産まれた作品。

数年前の京都市立芸大の制作展で発表した「カジキュー拝ランド」で忘れられないほど印象を与えた梶木奈穂の個展。
景徳鎮で学び、東京や神戸などでの個展を経て、京都では久々の展覧会です。
奇想天外な物語を磁器（絵付けとかたち）によって立体化し、空間をうめる作品。
細部までのぞきこむように楽しめる独特世界が繰り広げられます。ぜひご高覧ください。
 

梶木奈穂

1981年 兵庫県生まれ
2003年 景徳鎮陶瓷学院留学
2006年 筑波大学芸術専門学群特別カリキュラム窯芸卒業
2008年 京都市立芸術大学美術研究科陶磁器専攻修了

【主な展覧会】
2006年 個展「かじきじき展」(ギャラリー北野坂/神戸)
2009年 個展「古陶磁のチャイナドリーム」(INAXガレリアセラミカ/東京)
2010年 個展「むこうのジオラマ」(SILVER SHELL/東京)
2012年 個展「ワタシマグロ」(川のほとりの美術館/姫路)
2015年 個展「七月七日の出来事」(ギャラリー北野坂/神戸)
　　　　　個展「入夢境」(SILVER SHELL / 東京)
2016年 gallerism2016 in 中津(PIAS gallery/大阪)  他グループ展多数