Exhibitions展覧会

ピカソと同時代のアポリネールは、「たえず新しいものを描く努力をしなければいけない」と画家達をはげました。彼は、ある時代の絵画に学べ、と言ったわけではない。革新を求めたのである。
私は抽象画をしているので、新しさが気になるが、くりかえしに落ちている。
大阪府立高津高校で油絵をやりはじめて、今年で50年になる。腰をおちつけて考える時間が未だにないが、失敗してもいいから、白色にいどむ時がようやく来た。（森田）

京都工芸繊維大学で教鞭をとられていた建築家・国画会会員の森田孝夫さんの個展。
森田さんは以前に「私の技法は油絵の具を塗り重ねて地層をつくり、特殊な刃物でその地層を剥がし削って、しまいこまれた記憶の画像を発掘しようとしています。」 と言っておられました。さて今回は、どのような風景が現われるでしょうか。

森田孝夫

1969年 第43回国展初出品、以降毎回出品（東京都美術館、2007年第81回以降は国立新美術館・東京）
1971年 第45回国展新人賞（第46回も同賞）
1972年 大阪大学工学部建築工学科卒業
1973年 第47回国展会友推挙
1976年 第50回国展会員推挙
2000年 個展（ABCギャラリー・大阪）
2003年 京都・洋画の現在～85人の視点～（京都府京都文化博物館・京都）
2005年 個展（ギャラリー恵風・京都）
2011年 比良美術館秋季展（比良美術館・滋賀）
2012年 個展（ギャラリー恵風・京都）
2013年 弘誓寺国画抽象画展（弘誓寺・滋賀）
2013年 個展（ギャラリーおおみち・大分）