Exhibitions展覧会

「re:trans#18」2014年　© 田中真吾

一貫して「火」を題材・メディアとして用いながら、立体や写真、平面と幅広い切り口で存在感ある作品を発表し続けている作家・田中真吾の個展です。
今回は、『re:trans』シリーズの新作に加え、『trans』シリーズを用いたインスタレーションでの構成となります。

『re:trans』シリーズは、物としての機能を失った廃棄物を解体し、新たな造形へと組み買え、それをさらに火で燃やし再度解体構築することで制作されます。燃焼による物質としての部分的消失《解体》と、火の痕跡によってかけらがつなぎ合わされる《構築》という二面性は、火の特性である全と開くの相反する2つの要素をも描き出します。
また、これまでの『trans』シリーズでは、田中はニュートラルな幾何学の支持体を火で燃焼させることによって、火が引き起こす「変質（trans）」という現象を提示し続けてきました。

『re:trans』『trans」の各シリーズでは、それぞれのシリーズにおける制作過程で互いに還元試合、新たなる作品が生み出されてきました。昨年度の個展で展示した『re:trans』を経て、『trans』シリーズも新たな局面を迎えます。
田中真吾独特の世界を、この展覧会でぜひご高覧ください。

■ 「ニュイ・ブランシュ KYOTO 2014」（10月4日）参加展覧会

■ オープニング・レセプション：10月4日（土）18:00～20:00
　→ 出展作家・田中真吾による作品解説を予定しています。