Exhibitions展覧会

「もしかすると他の人には自分が観ているものとは違うものが見えているのかもしれない…」

そう観る人に思わせる東城信之介の作品は、硬く冷たい金属という素材にもかかわらず、生命を宿したかのように画面で何かが蠢いているかのようです。

「モノとモノの狭間にフォーカスし、時や生死といった目に見えない実像をなぞり作品にしている」という東城。また、彼は「無機物に有機的錯覚を憶え、その思い込みともとれるであろう生存の間に死をみる」とも語ります。
誰もが逃れられない時間の流れと生死が静かに込められた東城の作品は、環境によって異なる表情を紡ぎ出し、鑑賞者は作家の意図を意識せずとも彼の世界へと誘われていきます。

2008年の銀座での初個展から数えて10回目、また関西で初個展となる今回の展覧会では、初期から最新作までインスタレーション含む10点余を展示します。変遷する歩みを辿ることによって、東城が浮かび上がらせようとしている目に見えない実像を追体験し、感じていただけることでしょう。
 

【関連イベント】オープニングパーティー

アーティストを囲んでのささやかなオープニングパーティーです。お気軽にご参加ください。

日時：3月26日（土）17:00～19:00