Exhibitions展覧会
宮田彩加個展「この視点」
刺繍による絵画的作品で注目の若手アーティスト・宮田彩加の個展です。完成されたデータにわざとバグを起こすことで部分的な空白を起こす独自技法を特徴とする彼女は、“他者”と“自己”との繋がりを一針一針の集積で表現しています。今回は新旧織り交ぜた多様なシリーズを発表します。この機会にぜひご高覧下さい。
宮田彩加「サーモングラフィ」 ミシン糸/ 約171×50 cm/ 2018
作家・宮田彩加のCOHJU初個展です。
宮田は大学時代に染色を専攻したことをきっかけに、布に奥行きや立体感を出すため刺繍を始めました。大学に進学した際に刺繍のさらなる可能性を探求し、作品制作にコンピューターミシンを取り入れ、プログラミングされた刺繍データに意図的なバグを起こし、作品上に部分的な空白を起こす独自の技法を生み出しました。
完成されたデータ上の形をあえて崩すことにより生まれる糸の歪みは、生物の形態や物事の発生、進化の在り方を想起させます。 2017年には、広島市現代美術館にて行われた特別展に参加。近年は国内問わず海外からも高い評価を受け、今注目される若手アーティストの1人です。
展覧会タイトルでもある「この視点」とは「“個”の視点」でもあり、「“孤”の視点」でもあると宮田は言います。1人の人間がもつ様々な顔や要素。私たちはそれを無条件に見出すのではなく、無意識に他者との差異を認識した上で自己を構築していきます。宮田は、超越した別の主体である“他者”と“自己”との繋がりを一針一針の集積により可視化することを試みます。
今回の展覧会では2018年に制作した新作を含め、針目と針目をとばすことにより時間の流れを形にした「WARP」シリーズや、支持体の布を用いずに糸の結び目のみで構成された「Knots」シリーズなど、新旧織り交ぜた多様なシリーズを発表します。この機会にぜひご高覧下さい。
宮田 彩加
1985 京都府生まれ
2012 京都造形芸術大学大学院 芸術表現専攻 修士課程 染織領域修了
展覧会概要
期間 | 2018/07/07(土) 〜 2018/08/04(土) |
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会場・開催場所 |
COHJU contemporary art
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時間 | 13:00~18:00 ※日・祝日休廊 ※月曜日はアポイントメント制のみ |
料金 | 無料 |
お問い合わせ |
TEL:075-256-4707075-256-4707
FAX:075-231-0948 |
info@cohju.co.jp | |
ホームページ | https://www.cohju.com/ |
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