Exhibitions展覧会

ある場所に立っている感覚を写真にとどめたいと思い360°撮影をはじめた。 パノラマにすることで、場所の印象に客観的な尺度が加わる。水平方向のパノラマでは、思っていた以上に太陽は小さく、夕焼け空のグラデーションは広く東の空まで続いている。垂直方向のパノラマでは、足下から、無限遠の焦点距離で写る風景までが、一枚上に等価に並ぶ。地面はより近く、広く感じられ、空もより大きい。 レンズの特性で遠近が強調されているものの、天と地に挟まっている感覚を改めて認識させられた。
パノラマ画像をつくるために、隣り合う写真のフレームが重なるように一枚ずつ撮影し、それを画像処理で一枚に合成する作業を行って完成させる。その方法で作成したパノラマは、時間と空間が少しずつ異なる二枚以上の画像が重なる構造を持っていると考える。 それは、ムービーとも違った　時間と空間を　ゆるやかにつないだものとしてとらえることができる。

※この展覧会はKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2019のサテライトイベント「KG+」の連携企画展です。
 

渡邉智美

岡山県生まれ
立命館大学文学部地理学科卒
ビジュアルアーツ専門学校　写真科（夜間部）卒
インター・メディウム研究所（IMI）　写真講座終了

Solo Exhibition
2018  “ PASSAGE ” Art Spot Korin (京都）
2017  ” TIME STAMP “ Art Spot Korin( 京都)　
2016  “ superimpose “ Art Spot Korin( 京都)　
2015  ” scroll “ Art Spot Korin (京都)　
2014  “ horizon record ” Art Spot Korin( 京都)　

Group Exhibition
2018   “ART SHOWER NOW”   海岸通ギャラリーCASO  (大阪)
2018   “ The Library 2018”  Toki Art Space  (東京）
2018   International  Poster Project First Step “Exercises with Stones”
            Gallery Alte Feuerwache Loschwitz (Dresden)
2017  “ The Library 2017”  Toki Art Space (東京）
2016  “ LOCALSHIP PROJECT in SEA LOFT residency ” (Kinghorn)  
2016  “ The Library in Kyoto”  MEDIA SHOP gallery (京都)　
2014  海岸通ギャラリーCASO 「＋me  time 」 (大阪)
2013  海岸通ギャラリーCASO Art Shower 2013 -summer- (大阪)
2013  海岸通ギャラリーCASO 企画公募展　＋me vol.6 (大阪)