Exhibitions展覧会

もしかすると多くの人たちが自分の感情をおし殺し、 日々を生きているかもしれない。
その抑圧された感情は一体どこへいくんだろうとよく考える。
材料を買い集め、家で並べてみた時に感じた圧迫感や不気味さは、 世間に対して感じる感覚と似ていた。
サテンの布を裂く音、鈴の鳴る音、この色合い、作品全体のうるささや 気持ちの悪さも全部そうである。

（できれば一人で静かに過ごしたい。）
（無機質な部屋に、必要最低限の物だけあればいい。）
（淡々と、人と話すことをほとんど必要としない仕事がしたい。）

感情を抑圧せずに素直に生きていくことができればいい。
そうすればこんな煩いものに囲まれて生きていく必要はないのかもしれない。
自分の感情が死ぬことなく、ご機嫌に生きたい。

京都市立芸術大学出身のアーティスト、山本栞の個展です。
 

山本栞

大阪生まれ。2010年京都市立芸術大学美術学部染織専攻入学。2014年同大学修士課程美術研究科入学。2015年9月～12月ノヴァスコシア美術デザイン大学（カナダ）留学。

【主な個展】
2012年 「いちごパフェ定食」ANTIQUE bell GALLERY（京都）

【主なグループ展】
2014年 「collection/connection マヤ・アンデス染織につらねる新しいカタチ」京都市立芸術大学ギャラリー＠KCUA
　　　　　 「ヒステリックパンツもちょもちょ」柴田町画廊（京都）
　　　　　 「つながる糸　ひろがる布-東京藝術大学・金沢工芸美術大学・京都市立芸術大学染織専攻学生選抜展-」東京藝術大学ギャラリー（東京）
2015年 「the thing is」（NSCAD大学院生展）Anna Leonowens Gallery（カナダ、ノヴァスコシア州、ハリファックス）