Exhibitions展覧会

アメリカ人アーティスト、マシュー・ファソーン氏による個展です。

紙、新聞、ダンボールなど道で拾った材料でアッサンブラージュ（立体的なものを寄せ集め、積み上げたり貼り付けたりする手法）作品を制作するファソーン氏。 廃材の切れ端には命が宿っていて、ファソーン氏自身の五感に訴えてくるといいます。

「私は、古く朽ち果てた自然に宿る物に引きよせられる。　それは有機的でも、無機的でも変わりはありません。 私の『構成』は対照的な関係で作られています。 例えば、共存的に、明るさと暗さや、ハーモニーとテンション、静と動や保存と破壊などを作品に込めている。」 

彼の原始的でアルカイックな作品は、ある種脆くてナイーブな感じを受けます。 拾った切れ端は共存性と不階層性の関係を共有していますが、 一方は他なしでは存在することができません。そして、一方は他を変化させるのです。
ファソーン氏にとって共にこれらの二つのものの存在が、どのように作品として存在するのか、 どのように働くかが重要です。 それが何かということは重要ではなく、 ファソーン氏の作品の対照性は、対立の重要性を強調し、私達に関係の性質をいっそう知らしめてくれます。
この機会にぜひご高覧ください。
 

マシュー・ファソーン

1975年アメリカ・ニューヨークのブルックリン地区に生まれる。1998年キャニシャス大学美術学科、2004年メリーランド美術デザイン大学、2005年ブリッジビュー美術学校、2006年ニューヨーク･アカデミー・オブ・アートを卒業。
日本では大阪を中心に個展を開催。ほか、日本、アメリカ、ドイツ、フランス、台湾など世界各地のアートフェア、グループ展に出展。