Exhibitions展覧会

うちの台所と風呂場の窓は、ガラスブロックでできていて、昭和の匂いがします。
私は風邪や外の気配を感じられる窓が好きですが、あたらしもの好きの両親は、壁が透明というところに惹かれたようです。
私には「透明でも見えない」という考え方は、魅了区的とは思えないのです。
この展覧会では、わずかに開いた隙間から「伝統」を覗き見し、考えてみました。（野田）

京都造形芸術大学教授、野田涼美さんの個展。
今回は、透明なナイロンテープとポリエステル糸を素材とした織物に板締め絞りの技法でブロック柄を染色したものと、木やウレタン、布などで作った椅子を組合せた空間インスタレーションを展開します。
※この展覧会は無人展となります。展示室外から作品を鑑賞する形式の展示となります。
※作品が見やすい夕暮れまでにお楽しみください。
 

野田 涼美

大阪生まれ
京都造形芸術大学美術工芸学科教授／川島テキスタイルスクールディレクター／広島市立大学大学院非常勤講師／岡山県立大学非常勤講師

【主な個展】
ギャラリーマロニエ（京都／1986、’87、’90、’94、’95、’98、2000、’03）
サザンプロジェクトスタジオ（オーストラリア／2006）
GALLERY GALLERY（京都．1989、’90、’95、’97、2000、’02、’03、’04、’06-’10）
祇おん小西（2009）

http://www.suzuminoda.com
 

【関連イベント】ヨーロッパのテキスタイル・現代アート展報告会

2013～14年にかけて、ヨーロッパでは各地でテキスタイルと現代アートを同時に取り上げた展覧会が開催されました。
その展覧会を視察した2名の研究者をゲストに迎え、その様子や感想などをお伺いします。ぜひお出かけください。

日時：2014年8月23日（土）18:00～
会場：GALLERY GALLERY内
ゲスト：池田祐子氏（京都国立近代美術館 主任研究員）／中谷至宏氏（京都国際現代美術祭PARASOPHIAキュレーター）
進行：川嶋啓子氏（GALLERY GALLERY主宰）