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NHK大河ドラマ特別展「龍馬伝」(京都文化博物館)

投稿:2010年12月27日

flyer-ryomaden.JPG

今年の大河ドラマの主人公は、現代に多くのファンを持つ坂本龍馬。大河ドラマの放送と連動して行われている特別展を見に行ってきました。

特別展は京都文化博物館の3階4階で開催されています。チケットを買ったらエレベーターで4階へ。4階が第一会場、3階が第二会場です。

予想以上のボリュームで辿る、龍馬の波乱万丈の生涯。

平日の午前中でしたが、なかなかの込み具合。
龍馬ゆかりの展示品を目の前にして、大河ドラマまたは龍馬のファンが、連れの人とあれやこれやと議論を交わしながら、興奮気味にガラスケースを覗き込んでいました。盛り上がりすぎて「もう少し小さな声でお願いします...」と注意される人もいるほど。
京都は龍馬がもっとも活躍した地であり、また暗殺により命を落とした地でもあり、非常にゆかり深い土地です。ですから、彼の出身地である高知に負けないくらい熱い龍馬ファンが多いのでしょうね。

入場すると、壁一面の大きな龍馬の写真がお出迎え。
展示は龍馬が土佐に誕生してから、京都・近江屋で暗殺されるまでを、時代の流れに沿って紹介されているので、龍馬の人生を順番にたどることができます。幕末という時代や彼にかかわった人物についても説明があり、龍馬の波乱に満ちた複雑な人生を理解しやすいようなっています。

予想以上に展示品が豊富で、4階を見ただけでかなりの充実感。
そして、あまりにも心ときめく展示品が多く、一つひとつじーっと覗き込んでいたことによる疲労感。
でも、気合を入れなおして3階へ。

ryomakinenkan.jpg近江屋を再現した部屋
参考写真:高知県立坂本龍馬記念館

第二会場へはチケットの半券を見せて入ります。少し進むと、龍馬の人生を10分にまとめたドラマ(※福山雅治さんは出演していません!)が流れていました。
観賞用にいくつか椅子が用意されているので、疲れた人はほっと一息つくのにいいかもしれません。ドラマを見ながらこれまで見てきた展示内容を頭の中で整理するのにもちょうどいいでしょう。
また、実物大で復元された龍馬と盟友・中岡慎太郎の暗殺現場「近江屋」の一室を見られるのも第二会場です。

手紙から、彼らが確かに生きていたことを実感できました。

ryoma-letter.jpg重要文化財《坂本龍馬書簡》(部分)
文久3年(1863)6月29日付 姉・乙女宛 京都国立博物館蔵
※展示期間:6月19日~7月4日

展示品には手紙が多く、龍馬が乙女姉さんに対して勝海舟に気に入られたことを自慢した手紙や、龍馬の名言として有名な「日本を今一度せんたくいたし申候」という言葉が実際に使われた手紙(左写真)も見ることができます。
乙女姉さんへの手紙が多いことや、同志の活躍を伝える手紙をその家族に書いていることなど「龍馬らしいなぁ♪」と思わずにっこりしてしまうエピソード満載!

龍馬のまわりには、個性豊かで魅力的な人物がたくさんいました。
特別展で、私が特に気になった人物は、武市半平太です。
飄々としていて自由な龍馬とは対照的に、痛々しいほどに生真面目で、その性格ゆえに悩み多き男。肖像画の中で背筋をしゃんと伸ばして正座している彼の姿を見つけて、本当にドラマに描かれていたような人だったんだろうなぁと納得。

さらに、半平太が獄中からお姉さんと奥さんに宛てて書いた手紙を見て、思わず声を挙げそうになりました。大きく勢いのある龍馬の字と比べれば、四分の一ほどの細かい字がびっしり!それでいて、字はとても丁寧で読みやすく、彼の生真面目さをそのまま反映しているように思えました。

特別展を通して感じたのは、手紙がとても生々しい史料だということです。
歴史上の人物は、実在の人物だと言われても、どこか現実味がない、遠い存在のように思いませんか?
特に、龍馬のように人気があり、小説化・ドラマ化されている人物は、特に作り上げられたキャラクターのように思えてなりませんでした。
しかし、喜びや不安、気遣いや励ましなど、手紙に込められたさまざまな想いに触れることで、彼らが確かに生きていたことが実感できたのです。

展示を見に来た人を出迎えてくれた龍馬の写真。展示の最後にもまた龍馬の写真を見ることができます。
展示を見た後は、ぐっと龍馬に近づけたような気分になって、写真の中の龍馬がしゃべり出しそうな気さえしました。

次回の「龍馬伝」が楽しみになるような特別展です。ぜひ龍馬に逢いに行ってくださいね!

文責:sachiho 編集:京都で遊ぼうART



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