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祇園で草間彌生を体感する。

投稿:2017年8月31日

lico201708_1.jpg 祇園の花見小路に美術館が出来たそうな。と耳にしたのはいつの頃だったかしら?それも日本画でなく、現代アートの美術館で、草間彌生のカボチャの写真を目にしました。
気になっていたが、やっと出かけたのは8月の初めごろでした。
花見小路に入ってドンツキが「建仁寺」、そのちょっと手前の左手、なんと祇園甲部歌舞練場の中の「八坂倶楽部」という純日本建築が「フォーエバー現代美術館」としてプレオープンしていました。芸事が好きな祖母に連れられ歌舞練場へ「都おどり」観に来た記憶がありますが、門をくぐったのは何年ぶりだろうか。
 
lico201708_2.jpg「八坂倶楽部」は、大正2年に建てられた重要文化財だそうで、そこに靴を脱いで畳の部屋に上がり込んでみる草間作品です。草間彌生は、世界的にも知られるアーティストの一人として、日本を代表する現代のアーティストでしょう。「フォーエバー現代美術館コレクション展 草間彌生 My Soul Forever展」が開催中です。春に国立新美術館で開催された「国立新美術館開館10周年 草間彌生 わが永遠の魂」は、入場者が52万人を超え、草間作品の何がそれ程まで人を惹き寄せるのでしょう。「八坂倶楽部」の展示では、草間の初期から現在まで、平面から立体まで、版画を含む82点が展示されています。展示室は、現在のところ1階に3室、2階に1室あります。今秋の正式オープンには2階に第5展示場が出来る予定です。各部屋の壁の色が違っていて、部屋の特徴を出しているのでしょうか。一般的日本家屋にある壁の色とは一味違い、お茶屋さんに行った気分(行ったことないけれど)。実際は、「現代美術の展示が可能な和色の壁紙が表具された展示壁」だそうです。実際に座してみている人は少なかったですが、作品も和室に合うように低めに展示されているそうです。部屋に座しているなら、1点1点を観るのではなく、全体を見渡す感じになるかもしれません。
 
lico201708_3.jpg第1展示室の正面には、壁一面の《黄樹》1992年162×390㎝ アクリル/キャンヴァス が展示されています。第1展示室は撮影がOKです。関西では2012年に国立国際美術館で「草間彌生 永遠の永遠の永遠」が開催されお出かけになった方も多いでしょう。あの時に感じたのは、80を超えても「回顧展」でなく、この人は現在進行形なんだ!と。「ネット」でも「水玉」でも私にとっての草間作品のイメージは「増殖」。1990年代終わりからのシルクスクリーンには、“ラメ“が使われた、花シリーズや野菜たち、活力を感じます。表現手法が多様、画題にあわせて手法を自在に操っているかのようです。それともこんな表現でとの要望があるのかもしれません。2階は、大広間の襖を次々と開けていったような展示風景になっています。一番奥にある昔は芸妓さんが舞っていたであろう舞台に、ソフトスクラプチュア作品《私の魂を乗せてゆくボート》1989年80×340×160㎝ ミクストメディア が展示され、これは撮影可能です。

lico201708_4.jpg 既成の手漕ぎボートに無数のカラフルな布製の突起物が張り付けられています。私の写真を見た知人は「カラフルな大きなモップに見える」確かに~見ようによってはそうも見えるかも。このボートに乗って草間さんは何処へ行こうとしているのか?この作品からも突起物はまだまだ増殖しているかのようです。近年の作品《七色の富士(オレンジ)-生命は限りなく、宇宙に燃え上がっていく時-》2015年30.3×90㎝木版画。あまりに日本的なテーマで少し意外な感もありました。みなさんは草間作品にどんな思いを持たれるでしょうか。
休館日がなく、他の美術館がお休みの月曜日にもお出かけもできるアートスペースです。
 
lico201708_5.jpg日本建築が囲む日本庭園の散策もでき、これからの季節は素敵でしょうね。

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私が訪れた日は生憎の雨模様で、室内からの写真を撮りました。
 

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お 庭に向かって座禅スペースもありました。

ミュージアムショップは水玉で覆われていたような印象です。
併設のカフェも企画展とのコラボスイーツも提供されているらしいです。
話のタネにお出かけになってはいかが?



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