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岡本神草の時代展

投稿:2017年11月27日

京都国立近代美術館では、12月10日まで「岡本神草の時代展」を開催しています。

岡本神草の名前を聞いてもピンとこない人が多いかと思いますが、「3人の舞妓を描いた絵が展覧会に間に合わないため、仕上げた中央の一部分だけを切って展示した人」といえば、ご存知の方もいるかと思います。
彼の京都市立絵画専門学校の卒業制作であった『口紅』は、第1回国展に入選し、同級生には画家・福田平八郎さんがいらっしゃいます。

今回の展覧会では『アダムとイブ』(兵庫県立美術館蔵)が、とても大胆な構図で印象的でした。
また、『家鴨』『盆踊』の草稿はとても動きがあり、描かれているモチーフを数えてみたくなりました。

このほかにも関連作家の作品が展示されており、なかでも甲斐庄楠音の作品は、神草の作品とよく似ているように思いました。

岡本神草は享年38歳で、妻でこちらも画家の若松緑も28歳と大変若くして亡くなりました。展覧会の最後には、緑さんの作品も見ることができます。

文責:のり憲



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