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梅か桜へ(泉屋博古館)

投稿:2014年4月17日

泉屋博古館で後期が始まっています。
中庭の「梅」もすっかり様変わりです。

春霞の東山を借景に、いつ訪れても素敵な美術館だと思います。
さて、後期も華やいだ作品が並びます。
中国の方は梅を桜以上に愛でられのですね!

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梅のある中庭

常設展の青銅器のレプリカコーナーでは実際に触れられます。
また、”鐘”は音色が2色あるので<白い印し&赤い印し>お試しされる方もおられて、静かな館内に涼やかな音色が響いてました。

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さて、この日は京都文化博物館で行われた講演会に参加しました。
往復ハガキでの申し込みは滑り込みセーフでした。結構早い時点で投かんしましたが200名のところ145番の盛況ぶりです。

@京都文化博物館のフィルムシアターにて10時半~12時
東京大学教授 三浦篤氏
「光の賛歌 印象派展~水辺の印象派~描かれた川、海をめぐって~」

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友人と、4人並んで最後列でのレクチャー受講でした=講義後お手洗いにサッーと移動出来るから=それくらいお手洗い事情も覚悟が必要なレベルのご来館数です。
それと、印象派の作品は後方の方が印象に深く残って見えるからとの配慮です。

当方、お節介でございます。
講義の時にも、「絵画を引きでご覧になると素敵です。近づくと筆跡ははっきりご覧になれますが、印象派の特徴は、色を混ぜるのはなくて、数色並べてある絵の具が、頭部の後ろの網膜にて混合される作品が多いので、その仕組みからも後方で色彩が完結します」

でしょ!とは申さず、静に拝聴致しました(笑)。
この展覧会で、ご覧になる方の多くは、クレジットの作家名・年代・所蔵美術館を真剣にご覧になっているように思えてなりません。
くるりと振り返ってみると美しくエレガントな”揺らぎ”や”光の賛歌”をお楽しみになれると思うのです。

「これはフランスのどこやろ…季節はいつやろぅ~時間はいつ?」
と、先回疑問に思っていたことが、レクチャーに行ってよく分かりました。

パリ市内から蛇行を繰り返し、エトルタの海までのどこかだったんです。どこから描かれたのか?アトリエ舟<ボート>から描いたのか、陸からの位置なのか?
それらを特定する作業が「絵解き」として、研究が進められいるそうです。

ワクワク…・機械文明って凄いと思いませんか?


会場が大混雑だったので4人は入り口にて解散しました。
また、別の友人に会って「序の舞」が始まることを教えてもらって、3階フィルムシアターで「序の舞」=ノンカット128分を鑑賞しました。
映画が終わって、映画美術監督・井川徳道氏との対談があり。

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映画最盛期の裏話など大変興味深いお話しを約30分!
京都三条博物館の年間パスを購入すると、美術館も懐かしい映画や対談も、気楽に楽しめそうですね。メモメモです!
盛りだくさんで素敵な1日となりまして、大・大満足(笑)

外に出て、花冷えだったので足早に地下鉄に急ぎましたが、近くの万華鏡ミュージアムあたりでは”はっ”とする妖艶な桜に思わずカメラを取りだして”満開の桜”をパチリ

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梅から桜の善き日でございました。

文責:京おはるぅ~



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