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40人の作家による 京のうつろい-春から夏へ-京都府立 堂本印象美術館

投稿:2014年5月21日

ゴールデンウィークも終わったばかりの平日の木曜日に、初めてJR西日本の嵯峨野線に乗りました。
最初に市バスに乗ろうかと思ったのですが、乗車時間の表示を見て断念しました。一時間近くも市バスに乗るなんて、考えられなかったからです。修学旅行のシーズンに入り、満員の市バスで一時間も過ごすのは苦痛でした。そのため京都駅から列車に乗り、円町で下車して市バスに乗り換える方法を選びました。
目的地は京都府立堂本印象美術館です。初めて行く美術館です。

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立命館大学前にある堂本印象美術館は、現代アートそのものの建物でした。
名前の「堂本印象」というのは画家の名前でした。実は「堂本という街にある印象派の画家の作品を集めた美術館」だと思っていたのです。「堂本印象」という画家の存在を知りませんでした。美術館の三階で上映されていたテレビ番組を見て、私が小学生の頃まで活躍されていた画家だということがわかりました。それも膨大な作品を遺した方だったのです。いかに私には知識がないかということが、今回よくわかりました。

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さて、展示のタイトルは、「40人の作家による京のうつろいー春から夏へ」です。
一枚目の作品は「円山のしだれ桜」でした。桜が終わったばかりだったこともあり、去りゆく季節を惜しむ気持ちがあるからでしょう。描かれたしだれ桜がそれは美しく見えました。また面白いことに、ほとんどの作品が私好みです。美しい京都の四季を色鮮やかに描いてあり、どれもこれも素敵に見えました。もっと自宅から近ければ、何度でも通いたいと感じるほどです。

今回の展示は制作年が昭和61年と平成4年のものであり、見事に全体の雰囲気が調和していました。こんな作品展を見るのは初めてです。もちろん、描いてある場所は違うし、作家も違います。はっきり違うとわかるのですが、溜息が出るほど美しい色。自然の緑にしろ、花の色にしろ、心が癒される色調なのです。同じ作家が同じトーンで描くのは当たり前ですが、違う作家たちが京都の春から夏を描いているだけで、こんなに似ているのは不思議でした。

京都の春から夏がこんなに美しいのなら、秋から冬もきっと素晴らしいに違いありませんね。鑑賞してみたいものです。



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