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中里楓の"アーティスティック探訪" (3) Gallery PARC

投稿:2013年7月31日

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[Gallery PARC エントランス]

本日は京都の街中にやってきました。
三条通は多くのひとが行きかってます。

Gallery PARC
三条通御幸町の北西かど、ル・グランマーブルカフェ クラッセ というおしゃれなカフェの2階にあります。

初めての場所に、おそるおそる入っていくと、
頭上にひらひら、カラフルな布切れがひるがえってます。

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[カラフルオーガンジー]

mix tex
kobayashi maya exhibition
小林麻弥 展 
2013.7.23 tue.-8.4 sun. 11:00 ~ 19:00
展覧会の詳細はこちら

会場には天井から、一瞬理解に苦しむ色のカーテンがつるされてました。

「?これは…なんだ…?」

いままでに触れたこと見たことのない作品です。

それらは様々な色をもっていました。
青・緑・黄・橙・赤…それも濃い、淡い、濃い、淡い、の不連続で。

それらは、「脳」の神経細胞・シナプスを思わせるような模様です。
一瞬、理解できないものだとは思いましたが、それは見る側が勝手に持っているアートに対する先入観のようなもので、すぐに

「あ!あたまのリミットをはずせばいいんだ!」

と思い直しました。すると、いかにもつかみどころのないこの作品に対する姿勢が変わり、

「ん?触ってみると以外にサラゴワ…向こう側が透けて見える…」

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[カラフルオーガンジー]

これらはオーガンジーと呼ばれる軽く透過性の高い生地。
それらに熱を加えることでひとの思惑を超えた模様が浮かび上がり、さらに色とりどりに染め上げてオリジナルテキスタイルとしての作品に仕上がっています。

これまで芸術鑑賞に行って、なにかアートに対する物足りなさを感じていたけど、それは作品に触れることができない、ということだと、ここに来て気づきました。

「よろしければ、これどうぞ」

とこのギャラリーの案内状をくださったおにいさんによれば、

「お子様連れでしたら、子供の遊び場になりますし、年配の方でしたら、絣染めみたいだと感じられたり…さらに外からの光の加減で表情も変わったり…」

とのこと。いままでボク自身の年代の目線で見ていたものが、年代を超えてアートを楽しむことの可能性を気づかせてくれました。

さらにギャラリーのおにいさんの言うとおり、ここのギャラリーはガラス張りになっているので、外からの光が余すところなく入ってきて、

「時間帯、またその日の天気によって変わる、光の差し方・その偶然性をその時々オンタイムで楽しむこともできるんだな」

アート鑑賞の方法を、またひとつ知りました。
nakasato201307-4(4).jpg
[畳+カラフルオーガンジー]



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