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京都の若手アーティスト特集【KYOTO NEW WAVE】

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学生ダンスパフォーマンスユニット 花柄パンツ

舞台芸術/ )

January 03 Fri, 2014

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KYOTO NEW WAVE」第29回目は京都造形芸術大学舞台芸術学科に所属するダンスパフォーマンスユニット花柄パンツさんにお話を伺いました。


取材/佐賀遥菜、川久保美桜 写真/北牧 テキスト/川久保 編集/松岡

 

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ラレル√9 / 2012

 

どういった活動をされていますか。

重実紗果(以下、重) :主に公演、舞台をやっています。

田嶋未紗子(以下、田):自主公演か他の劇団さんに出してもらったりがメインです。

重:内容は女の子を大きな基盤として、そこから派生して練っていっています。

和田聖来(以下、和):現代の皆が当たり前の様にやっている事に着目しています。それって本当に合っている?大丈夫なの?という疑問から、自分たちでどう表現していくのか考えてやっています。

田:やっていることは舞台の中で芝居や照明などを兼ねつつも、4人が集まった時はダンスを中心にやってきました。あと最近は踊るってなんだろうねというところに達して、踊りかは分からないけど演劇でもないものが多かったりします。でも一応ダンスパフォーマンスユニットと言っているので、演劇よりはダンスかと思っています。

 

若い女性をテーマにしているのはどうしてですか?

田:若い女の子を基盤にやっているのは自分たちが表現する上で、自分ごとじゃないと奥底まで掘れないことと、大人でもなく子どもでもない女の子の悩みに着目しようと考えたからです。今回の卒業制作のテーマは、就活や恋愛とか私たちにも体験していること、自分たちに身近な感覚から探してきています。例えば震災という大きいテーマで何かを作るというのは結局遠いから、伝わらなかったり訴えるものが薄くなるなと思ったので。

 

文化祭での作品のテーマは何ですか?

田:テーマというかやってみたかったのは映像とのコラボレーションです。映像の動きと自分たちの 動きが合っているというのをやりたくて。

和:曲の提供が美咲からありました。

田:美咲とは、花柄パンツの見えない5人目と呼ばれている、美術担当の宮本美咲です。この学祭の企 画は花柄パンツではなく彼女の企画なんです。"映像も場所も用意したから5分くらい踊って"と言われて、私たちは振りつけしながら、話し合いを重ねて映像に連動させていきました。

重:どちらかというとストリート寄りで、考えさせるのではなく見た目で楽しんでもらうためにやったので、今までにない感じでした。

 

2013年度学祭パフォーマンス / 2013

 

学内でビニールハウスで暮らすというパフォーマンスをされていましたが、どういった経緯で始めたのですか?

田:あれは私たちの存在を知ってもらうかつ、公演も気になってもらう意味を兼ねて行いました。チラシだけじゃなくパフォーマンスをした方が目に留まるという感覚が半分くらいあったのと、舞台は1時間~1時間半に凝縮して見どころを詰めてやらなくてはいけなくて、けど本当にお昼の時間にお昼ご飯を食べて、夜ごはんを食べて授業には行って、といった本当のリアルな感じを凝縮せずに表現したいなと思っていたときに、それだけの長い4日分の映像作品は誰も見ないし、となったら本当にそこで住んでみるしかないかなというか、リアルタイムで全てをやりたいと思ったからです。

 

卒業制作では様々な表現方法を使っていましたがそれはどうしてですか?

田:第一回公演を2回生の夏にしたんですけど、そのときに喋るということが登場してしまって。ダ ンス公演だから自分たちも喋ることを思ってなかったんですけど、その時に突発的に喋るという案が 浮かんで、それから「花パンは喋る」みたいなのが定着しつつあって。だから喋ることを抵抗なく使 いました。台詞が決まっているのではなく、大体決まってるけど大体アドリブというか、アドリブで 何回もやっている間に決まっていくという感じです。

重:誰かの役に成りきるのではなく、自分自身のまま喋っているという状態。ダンスの体で表現する ことを言葉で言ったという感じです。

田:喋ることで、たぶん二面性を表したいんです。楽しそうに見えて楽しいということを伝えるので はなく、見た目は楽しそうだけど言っている事はすごくグロいとか。二面性を表す時に体の状態とも うひとつの状態を使う、こっちでこうやってるけど喋っていることはこうという方が伝わりやすいか ら、喋ることを活用したくなります。

田:どうして二面性かというと女性の二面性とか、作品内容と近くなりますが、ネット上と本人の違 い、ネットではすごい喋っているのに本人はコミュ障くらい喋らない人とか、その人なんだけど全然 違う面があるSNSとかがテーマにあったのでそうしました。

重:そこでちょっとした怖さを出せる。ただ楽しいだけで終わってほしくないし、ただ怖いだけじゃ なくて、うわーと笑った後でちょっと怖いと思ってもらったりしたいというのがあって。そこを出すた めに二面性は使えるんじゃないかなと思いました。

田:公演のテーマを大きく分けると、女の子、大学生、SNSで始まったんですけど、女の子も集まっ ているときは相手に合わせるし、思ってなくてもかわいいねって言ったりして違和感を常に持ってい る生き物で、それがどうしても出てきてしまう。二面性を表そうと思った訳じゃいけど、SNSにして も女の子にしても取り上げると必然的に二面性が出てくる。ネット上と現実の違いや、女の子の性格 のムラとかが丁度かぶってきたんです。使おうって思った訳じゃないけどいつの間にかそうなってい ました。

 

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これが私だと思う、たぶん。 / 2013

 

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オンナオンナノコ / 2011

 

舞台をされる前は何をしていましたか?

狩郷もも(以下、狩):部活はダンス部で、私は創作ダンスをやっていました。

重:私は小学生から高校生までストリートダンスをやってました。部活はダンス部です。

田:私は小学校からミュージカルをやっていて、その影響から部活はダンス部に入ってました。

和:私はダンス部...ではなくて(笑) 三歳からバレエを習ってました。クラシック寄りじゃなくて創作も入っているスタジオで、先生からもコンテンポラリーダンスのワークショップを受けに行きなさいと言われてて、よく分からないまま受けていました。でもそれをきっかけに、バレエの華やかな世界よりも違う方面でダンスをやりたいなと考えるようになりました。

 

普段の4人についてお聞かせください。

重:4人ともアイドルが好きなんです。特にモー娘が好きなんですけど。4人が好きなものが一緒って いうのは私はいいことだなとすごい思ってて、やっぱり一緒に舞台作品を見に行けるのも同じような のが好きだから見に行けるし、そこでここいうの好きだねとかこれは好きじゃないとか認識を持てる ことは作品を作る上で結構大事だったりする。あと行動とか笑い方も似てきていて、笑うツボもほぼ 一緒です。

田:それに私たちでしか通じない言葉で喋っています。これシャッとしといてとか、これピャッって 感じよねとかで通じ合えちゃうんですよ。

和:でも一応聞いた人が引いているのは自覚しています(笑)

 

喧嘩はしますか?

田:します!シリアスになったら全員黙り始めて、ブワーっていう喧嘩というよりはスッ・・って。

重:喧嘩しようってなったときはちゃんと喧嘩の場を設けます。話し合いをしようっていう場所と日 を決めて、そこでワ―って。

和:そこのメリハリはあるかも。

重:言いたいことは言えているつもり。

田:あと私たちで言う「ジョブ友」って言葉があって、それは私たちが買い物に行くとかじゃなくて、作品を作るために友達になったからそう呼んでいます。だから仲良いからどうとかにはあまりならない。危なくなったりする事もあったけど、ならなかったのは根本が作品を作るために集まったからだと思います。

重:不思議な仲の良さだと思う。

和:仲良いけど知らないことは知らないもんね。

重:よくそういう漫才コンビとかいるよね。

和:とにかく本末転倒にならないように心掛けるというのはあります。

田:すぐ楽しくなっちゃうから、本末転倒にならないようにっていうのは言い合ったり、念頭において過ごしてはいます。 

 

京都というテーマで作るとしたら何をつくりますか?

田:私思いついたんで言っていい?とにかく京都弁でしゃべる!

全員:絶対それが良い!

和:京都のおばちゃんたちの歴史めぐり。錦売り場とかも、これおいくら?なんぼなんとか(笑)

田:舞子さんの恰好でカプセルで踊る(笑)たぶんそういう表面的なところを出して、そのあとに何 するって考えるのがわたしたちのパターンですね。

和:見た目が面白くないと誰も見ないんで。

田:京都のバスとかをテーマにした振りつけとかよくない?「ギンカクジ テンプル」とかアナウンスの(笑)京都市バスラップみたいなの誰か作ってくれたらいいね!

 

卒業公演が終わりましたが、この後はどうされますか?

田:花パンを続けていこうかどうかは迷い中で、続けたい気持ちは多かれ少なかれ全員にあるんです けど、そんなに甘いものじゃないなというのとか、勤務地とか色んな問題でどうしようねってなってて。

狩:私は就職するので。

重:何とも言えないけど、そのうちたぶんこうなりましたって言うと思うと思います。

田:そこはブログをチェックしてください(笑)

和:続くかどうかはここをクリック!(笑)

 




 

自分たちのリアルな感覚から作り出す女の子という存在。真剣にダンスや舞台について語る姿と、 女の子同士のお喋りに戻る姿が、彼女たちの作品とリンクしている様で印象的でした。 これからの事はまだ未定とのことですが、4人それぞれのご活躍に期待しています。

 


 

 

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Artist Profile

花柄パンツ - Hanagara Pantsu -

 

京都造形芸術大学舞台芸術学科4期生5人
狩郷もも、重実沙果、田嶋未沙子、和田聖来(パフォーマー)
宮本美咲(舞台美術)で活動するダンス・パフォーマンスユニット。
女の子の神髄をえぐり出すような舞台作品を作っている。

リンクはこちら:  twitter  BLOG

主な活動
2010年夏  結成
2011年8月 第1回公演「オンナオンナノコ」人間座スタジオ
2011年11月 第26回国民文化祭洋舞フェスティバル出演 京都府民ホール・ALTI
2012年4月 プレ公演「その時、だから、ある」京都造形芸術大学 瓜生館
2012年9月 第2回公演「ラレル√9」京都造形芸術大学 京都芸術劇場studio21
2013年4月 第3回公演「4つの孤独」学森舎
2013年6,7月 男肉 du soleil「石田剛太のスペース☆コブラ」ゲスト出演

 


About

展覧会・イベント企画やフリーペーパー発行など、積極的なアーティスト支援活動を行っている京都・関西の美大生団体「SHAKE ART!」による、「京都で遊ぼうART」特別連載コーナー!京都の新たなアートの波=KYOTO NEW WAVE を生み出す、旬の若手アーティストを毎回ご紹介していきます。

Profile

SHAKE ART!

関西の美大生団体SHAKE ART!は若手アーティストや美大生をプロデュース。人や作品を出会い繋ぐきっかけづくりをしています。イベントや展覧会の企画運営やフリーペーパーを発行しています。



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