京都の若手アーティスト特集【KYOTO NEW WAVE】

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学生プロダクトデザイナー 小口高彬

プロダクト/ )

February 02 Sat, 2013

 

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『KYOTO NEW WAVE』 第19回目は京都精華大学4回生の小口高彬さんにインタビューさせて頂きました。


取材/北牧 加代乃、水澤 知里 写真/水澤 テキスト/野口 咲綾、井口 美穂、中澤 春香 編集/北牧 、水澤

 

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現在どのような活動をされていますか?

今は趣味でヘッドフォンを作ったり、学生団体でアプリのデザインをしています。あとは、卒展の準備ですね。社会に出る前に、学生のうちに出来ることをやっています。

 

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卒業制作ではどのような作品を制作されましたか?

卒制として、大、小2つのプロダクトを作りました。どちらもプロダクトだけど、空間も構成出来るようなものになっています。今までの僕の作品は、人の行動に直接繋がるものが多かったのですが、今回の制作では逆に人の行動と関わりの少ない、音を伝えるスピーカーに着目しました。人には聞き取ることの難しい、小さな音も拾って作品へ落とし込んでいくと、もっと違う音や空間が生まれるんじゃないかなという思いで作っていましたね。

僕はずっとプロダクトデザイナーになりたかったので、基本的にはプロダクト一色で活動してましたが、今回あえて空間構成にまで視野を広げた理由は、「音を感じられるプロダクトなら、もうスピーカーって言っていいじゃん」と思ったからなんです。音って空間を作り出しますよね。先生との会話の中でスピーカーの定義を考えたとき、出力機器があって、機器を繋ぐものがあって、再生するものがあってという考えだけでは狭いよねって話になったんですよ。「音を出しているものであれば、スピーカーといえる」という広い定義を取って音自体をデザインすることになりました。プロダクトで作り出すことのできる空間も、一つの空間デザインと呼べるのかなと思っています。

 

 

 

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アイデアやイメージはどんな所から生まれますか?

あんまり深く考えずに、楽しいとか、いいなと思うことを心に留めて、日々の発見や実験をフラッシュバックしながら、物に落とし込んでいます。ノートに残すなどのアイデアのストックは全然していなくて、自分が「これ再現したいなあ」という思いから感覚的にイメージを組み立てています。

 

 

制作の上で心掛けていることはありますか?

プレゼンの中で「その機能や製品って必要なの?」と疑問がでたとき、「別に必要ないけど、こういう面白いことが出来るんだよ」ということを伝えられるようにしてますかね。あと、至らなかった点に関しては「すみません」っていう素直さも持つように心掛けて、謙虚にしぶとくやっています。

 
 
 
 

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制作する上で影響を受けたものはありますか?

ものというか、言葉ならありますね。プリズムで花瓶を作ることを考えているとき、何を作っていいか分からなくなってしまって。そんな時風鈴を作る授業で、先生が最終的に「風をデザインするんだよ」っておっしゃったんです。つまり、物をデザインするのではなくて、”その物が何を感じさせてくれるのかをデザインする”という風なお話はとても印象に残っています。先生の言葉には、いつもヒントを与えられていますね。

 
 
 

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In soft  /  コイズミ国際学生照明コンペンション 金賞受賞

 

 

プロダクトの魅力を教えて下さい。

端的にいうと、日常の中で人に使ってもらえることですね。例えば、ある物が発売されて、たくさんの人の目につき、評価されて。よく吟味されて揉まれてから、それぞれの家に辿り着くみたいなところが一番いいと思いますね。 僕は、すごく格好いいものというよりかは、子供が絵に描くらい、日常の中で「当 たり前に存在する物」を作りたいです。

 

今後の目標を教えて下さい。

とりあえず、目の前にある卒制や卒展を成功させるということですね。あと、学生生活を終えて社会人になるので、しっかりした大人になるためにきちんと離陸をしたいと思っています。

 


 

日常の中で当たり前のように存在する物を作りたい。誰もがパッと思い浮かぶようなデザインを。とお話して下さった小口さん。ストレートなデザインとは裏腹に、常に迷走と摸索を繰り返したそう。その思いが溢れかえる作品の数々と、ご本人のプロダクトに対する思いは、環境が変わって一層強みを増すのでしょう。芯の太い、揺るぎないデザインが生まれるその日を心待ちにしています。今後のご活躍が楽しみです。

 


 

 

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Artist Profile

小口 高彬 - Takaaki Oguchi-

京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科へ入学

学内コンペ12chair Reglon lombardla × SeikaPD 入賞プロトタイプ化

コイズミ国際学生照明コンペティション 金賞受賞

産学連携 Wacoal + SeikaPD ときめき × 未来プロジェクト 特別賞受賞

 

SHAKE ART! vol.9 STUDENT CREATORS 学生クリエイター特集 掲載

 

About

展覧会・イベント企画やフリーペーパー発行など、積極的なアーティスト支援活動を行っている京都・関西の美大生団体「SHAKE ART!」による、「京都で遊ぼうART」特別連載コーナー!京都の新たなアートの波=KYOTO NEW WAVE を生み出す、旬の若手アーティストを毎回ご紹介していきます。

Profile

SHAKE ART!

関西の美大生団体SHAKE ART!は若手アーティストや美大生をプロデュース。人や作品を出会い繋ぐきっかけづくりをしています。イベントや展覧会の企画運営やフリーペーパーを発行しています。



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