Exhibitions展覧会

重要無形民俗文化財 嵯峨大念仏狂言展―装束と道具を中心に―

2010/06/01(火) 〜 2010/06/20(日)

嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学附属博物館 

嵯峨大念仏狂言は、その名の通り仏教と関わりが深く、装束の多くは死者の供養のために遺族から奉納されたものが用いられています。中には皇女和宮が徳川家茂へ降嫁する際に説得に当たった女官・高野房子ゆかりの装束もあります。展覧会では奉納された能装束と、狂言に関わる人々が作った特徴的名小道具の数々を展示。嵯峨大念仏狂言に伝わる民衆の努力と信仰の有様をご紹介します。

京都嵯峨芸術大学附属博物館では、昨年度に引き続き嵯峨大念仏狂言保存会の全面的な協力のもとに「嵯峨大念仏狂言展」を開催することとなりました。
この展覧会では、嵯峨狂言に伝わる装束と道具類を中心に展示します。

「大念仏」の名が示すように、嵯峨狂言は仏教と深い関わりを持っています。
実際、用いられている装束の多くは、死者の菩提を弔うために遺族から奉納されたものです。 

なかには奉納の年月日が記されたものもあり、服飾史の観点からも価値ある資料と言えます。
昨年以来の調査の過程で、仁孝天皇第八皇女の和宮が将軍家茂に降嫁する際に、その和宮の説得に当たった女官、高野房子の死を悼んで遺族から奉納された装束があることもわかっています。

展覧会ではこの《高野家奉納装束》を始め、江戸末期に奉納されたものも含めて数点の装束と、狂言に関わる嵯峨野の人々が既製品に手を加えたり、あるいは一から作り上げたりした特徴ある小道具の数々を展示します。これらを通じ、嵯峨大念仏狂言に伝わる民衆の努力と京都の多くの人々の信仰のありさまをご紹介します。

■なお、6月1日(火)16:00より「嵯峨大念仏狂言ワークショップ-生きている文化財体験-」が行われます。

展覧会概要

期間 2010/06/01(火) 〜 2010/06/20(日)
会場・開催場所 嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学附属博物館
時間 10:00~17:00
休館日 休館:月曜日
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-864-7898075-864-7898
FAX:075-882-7770
ホームページ http://www.kyoto-saga.ac.jp/

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