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展覧会の監視、作品解説、作家の制作アシスタントを行ってきたボランティア・スタッフは、展覧会の最も熱心な鑑賞者でもあったとも言えます。10年の間目にしてきた様々な展覧会や作品に、彼らは何を感じ、何を考えたのでしょうか。そのようなボランティア・スタッフ個々人の実感に根ざした展覧会を作ることがプロジェクトの目的です。
この「てんとうむしプロジェクト」によって企画・運営される今回の「未来の素振り展」。
出品作家は小山田徹(こやまだ・とおる)と伊達伸明(だて・のぶあき)の二人。2009年8月の決定以降、お二人とメンバーが綿密にミーティングを重ねてきました。
展覧会は2つのセクションによって構成されています。
伊達伸明がメインコーディネーターをつとめるギャラリー北には、「記憶」をテーマにした空間を作成。暗室の中に蓄光塗料や発光する素材で、私たちの記憶と関わるオブジェを制作し、鑑賞者はブラックライトを片手に空間内を探検します。
一方、小山田徹がメインコーディネーターをつとめるギャラリー南には、ミニアートセンターを作ります。日々の生活の中で使っている物や深く関わった物といった、個々人にとって身近な物を展示し、会期中連日、レクチャーを開催します。レクチャラーをつとめるのは、主にてんとうむしプロジェクトに参加しているボランティア・スタッフです。
『未来への素振り』展では、来るべき未来に対する準備運動として、これまでの過去・現在を振り返り、語り、他者と共有します。そしてそうした「素振り」を通して、未来を想像/創造することを目指します。
普段裏方にまわってきたボランティア・スタッフが作家と一緒に作った展覧会です。
展覧会の未来を描く新たな形を、是非体験してみて下さい。
*プロジェクトの名称「てんとうむし」は、10周年に因み、「10ten」「10とう」「6(む)+4(し)」と全て10という数字にかけてあります。10周年の節目の年、てんとうむしが太陽の光に向かって飛んでいくように、新しい未来を作り出そうとする意図が込められています。

関連イベントも多数開催。随時チェックを!
展覧会に関連して、出品作家によるトークイベントをはじめ、様々なイベントも開催予定です。
トークイベント『素振りの素振り』
日時:2010年3月5日(金) 14:00-20:00
会場:ギャラリー南 ※参加無料。事前の申込も不要です。
※ほかにも会期中、展覧会関連イベントを多数開催予定。詳細につきましては、公式ホームぺージをチェックして下さい!
【出品作家プロフィール】
小山田 徹(こやまだ・とおる)
1961年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学日本画科卒業。
84年、大学在学中に友人たちとパフォーマンスグループ「ダムタイプ」を結成、おもに企画構成、舞台美術を担当し、国内外の数多くの公演に参加する。
ダムタイプの活動と平行して90年からは、様々な共有空間の開発を始め、コミュニティセンター「アートスケープ」「ウィークエンドカフェ」「コモンカフェ」「祈る人屋台」「カラス板屋」などの企画を行うほか、コミュニティカフェである「Bazaar Cafe」の立ち上げに参加。現在は、それらの活動を通じて集まったさまざまな分野の友人たちと造作施工集団を作り、共有空間の開発をおこなっている。
伊達 伸明(だて・のぶあき)
1964年大阪生まれ。91年京都市立芸術大学美術学部大学院工芸科修了。
2000年より「建築物ウクレレ化保存計画」を始める。現在までに学校、寺、劇場、一般住宅など55の建物をウクレレ化した。水戸芸術館(02年)、兵庫県立美術館(05年)、国立民族学博物館(05年)、大阪市近代美術館心斎橋展示室(06年)などで、制作したウクレレの展示を行う他、各地で個展やトーク、ワークショップなどを開催している。著作に「建築物ウクレレ化保存計画 2000.4〜2004.3」(青幻舎)。
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