Exhibitions展覧会

2010年春季企画展「科学技術Xの謎-天文・医療・文化財 あらゆるものの姿をあらわすX線にせまる-」

2010/04/28(水) 〜 2010/08/29(日)

京都大学総合博物館 

レントゲン写真や手荷物検査は勿論、宇宙の研究やたんぱく質の構造分析など様々な分野で使われているX線。この展覧会では日本のX線研究の原点ともいえる技術史資料の展示などを通して、X線の社会貢献やもたらした価値、その魅力を、研究者の歩みとともにご紹介します。また、同時に期間限定でX線写真でみる「マリア十五玄義図」と古代エジプトの「鳥ミイラ」の展示も開催します。

1895年、レントゲンによって発見されたX線は、近代の科学技術の中でも最大の発見の一つです。

X線というと、殆どの人は病院でのレントゲン写真や空港での手荷物検査を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、実は私たちの想像をはるかに超える多くの分野で、X線は利用されています。
例えば宇宙のブラックホールの様子を調べる、文化財の目に見えない塗料の成分を分析する、タンパク質の構造を明らかにする...など、この科学技術は、医学、天文学、考古学から工学、薬学など、非常に幅広い学問分野を支えているのです。

旧制第三高等学校教授であった物理学者 村岡範為馳(のちに京都帝国大学教授)は、1896年、つまりレントゲンがX線を発見した翌年に、島津製作所との連携によって、X線発生に成功しました。京都大学総合博物館では、村岡がはじめてX線の発生に成功した装置のほか、日本のX線研究の原点ともいえるX線技術史資料を所蔵しています。

この企画展では、これらの貴重な技術史資料を展示するとともに、X線という技術を通して見ることのできる、ロボットや生きもの、宇宙の姿などを紹介します。
村岡の実験から115年目の今日にいたるまで、X線が社会に対してどのような貢献をしてきたのか、どのような価値をもたらしたのかを、研究者の歩みとともにご覧ください。

また、今回期間限定展示として、X線写真でみる「マリア十五玄義図」と古代エジプトの「鳥ミイラ」の展示が2010年5月12日(水)から6月13日(日)まで、京都大学総合博物館の2階・第1企画展示室で開催されます。X線研究の対象となった貴重資料の実物が期間限定で見られる機会です。こちらも併せてご覧下さい。

展覧会概要

期間 2010/04/28(水) 〜 2010/08/29(日)
会場・開催場所 京都大学総合博物館
時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日、火曜日(平日・祝日にかかわらず)
料金 一般:400円(団体 300円)
高校・大学生:300円(200円)
小・中学生:200円(100円)
注意事項等 ※団体は20名以上。20名に付き引率者一人分の料金が無料となります。 ※70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方は入場無料です。 ※学校教育を目的とする観覧者(小中学校の生徒は当該学校教師の引率が必要)は入場無料です。来館一週間前までに、申請書(公式ホームページからダウンロード)を郵送願います。
お問い合わせ TEL:075-753-3272075-753-3272
FAX:075-753-3277
E-Mail info@inet.museum.kyoto-u.ac.jp
ホームページ http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0005.html

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