Exhibitions展覧会

小村雪岱の世界 ~知られざる天才画家の美意識と感性~

2010/05/28(金) 〜 2010/08/22(日)

清水三年坂美術館 

大正~昭和初期に活躍した画家、小村雪岱は、本の装幀や挿絵、舞台美術などの分野に新風を吹き込み、独自の美の世界を作り上げました。斬新な構図、人の気配を感じさせる上からの視線や演出、また美人画の鮮やかな色彩と美しい描線は見る人の心を捉えます。 展覧会では雪岱の唯一の弟子、故山本武夫氏より譲り受けたコレクションを中心に、舞台装置や小説の挿絵原画、未発表の肉筆画を中心にご紹介します。

大正から昭和初期にかけて活躍した画家、小村雪岱(1887-1940)。彼は、本の装幀、挿絵、舞台美術などの分野に新風を吹き込み、独自の美の世界を作り上げた人でした。

下村観山らに師事した雪岱は、大正14年に泉鏡花の「日本橋」の装幀を行ったことをきっかけに、以後泉鏡花作品を中心に装幀や挿絵を手がけました。
その後も数々の代表作を発表。特に「おせん」(作:邦枝幹二)は江戸時代の絵師・鈴木春信の画風を取り入れた流れるような繊細な線とシンプル且つ独特の画面構成が評判となり、「今春信」とも呼ばれるなど、一躍挿絵画家として名声を得るようになります。

   《青柳》(版画)1941(昭和16)年頃
  《傘》(版画)1933(昭和8)年



その一方で日本画家としての画壇への作品発表も怠らず、他にも資生堂の化粧品広告のデザインや、歌舞伎や舞踊などの舞台装置、そして映画のセットなどにも進出し、幅広い分野で多彩な活動を行いました。

代表作である「雪の朝」や「おせん(傘)」に代表されるその斬新で巧みな構図、「青柳」、「落葉」にみられるような人の気配を感じさせる上からの視線や演出、また美人画における鮮やかな色彩と美しい描線は、見る人の心を把えて離しません。
清水三年坂美術館では、雪岱の唯一の弟子である、故・山本武夫氏より譲り受けたコレクションを中心に、数少ないといわれる肉筆画を収集してきました。今回の展覧会では、雪岱が手がけた舞台装置や小説の挿絵の原画も含め、未発表の肉筆画を中心にご紹介します。

展覧会概要

期間 2010/05/28(金) 〜 2010/08/22(日)
会場・開催場所 清水三年坂美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月曜日 、火曜日(祝日の場合は開館)
料金 大人:500円
大学・高校・中学生:300円
小学生:200円
注意事項等 ※団体は20名以上で20%割引となります。 ※障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は、50%割引となります。
お問い合わせ TEL:075-532-4270 075-532-4270
FAX:075-532-4271
ホームページ http://www.sannenzaka-museum.co.jp/

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