Exhibitions展覧会

帝室技芸員series1 蒔絵 ~柴田是真と池田泰真~

2010/08/27(金) 〜 2010/11/23(火)

清水三年坂美術館 

最近注目を集めている、幕末から明治に活躍した絵師で漆芸家・柴田是真。帝室技芸員に最初に任命された是真は、独創的で洒落た作風が万博で注目され、現在も日本よりむしろ海外で高い評価を受けています。展覧会では、是真とその弟子で明治漆芸界をリードした池田泰真を中心に、清水三年坂美術館所蔵の蒔絵や絵画作品をご紹介します。

柴田是真(しばたぜしん/1807-1891)が最近注目されています。

柴田是真は幕末から明治中期にかけて活躍した絵師であり漆芸家。当時から大変な人気作家であり、帝室技芸員(現在の人間国宝の前身)には明治二三年(1890)に制度が出来ると同時に任命されました。
明治初期から海外で開催されていた万国博覧会で是真の作品が紹介されると、その独創的で洒落た作風はたちまち海外の美術愛好家達の注目を集めました。
その後、日本人の間で是真の名前はいつの間にか忘れ去られることになってしまいましたが、海外では世代が変わっても、是真に対する評価が衰えるどころか益々高まる一方。現在も是真に対する研究が盛んに行われており、出版物も数多く出されています。そのため、是真作品の大半は海外のコレクターや美術館が所蔵しているのが現状です。

是真は四条派の絵師の下で画法を学び、後に漆を用いた独自の「漆絵」を生み出すなど、絵画作品も素晴らしいものがあります。しかし、やはりその真骨頂は蒔絵作品にあります。
是真は蒔絵の技法の研究に熱心に取り組み、途絶えていた青海波塗(せいがいはぬり)を復活させるなど新しい技法(変塗/かわりぬり)の開発や復活を行いました。
また、それらを駆使してお洒落で魅力に溢れた独創的な作品を多く残しています。

是真の没後は、一番弟子である池田泰真(いけだたいしん/1825-1903)が、明治29年(1896)帝室技芸員に選ばれ、師匠・是真亡き後の明治の漆芸界をリードしていきました。泰真もまた、是真と共に考案した青海波塗や青銅塗などの技法を駆使した、魅力ある作品を多く残しています。

この展覧会では、清水三年坂美術館が所蔵する是真の蒔絵作品を中心に、絵画や泰真らその弟子たちの作品も合わせてご紹介します。

展覧会概要

期間 2010/08/27(金) 〜 2010/11/23(火)
会場・開催場所 清水三年坂美術館
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 休館日:月・火曜日(祝日の場合は開館)
料金 大人:500円
大学・高校・中学生:300円
小学生:200円
注意事項等 ※団体は20名以上で20%割引となります。 ※障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は、50%割引となります。 ★会期中、ドイツのオークションハウス、クレフィッシュによる特別根付展も同時開催します(10/15、16、17)
お問い合わせ TEL:075-532-4270 075-532-4270
FAX:075-532-4271
ホームページ http://www.sannenzaka-museum.co.jp/

関連アートイベント

該当するアートイベントはございません。

関連記事

該当する記事はございません。