年間のテーマは「大龍馬展」。
1月3日から12月26日までの1年間を三期に分けて展覧会を開催、大河ドラマなどで改めて注目を浴びている坂本龍馬の生涯にスポットをあて、1年をかけてその生涯と軌跡を辿りながら、新しい視点で維新史を掘り下げます。
薩摩・長州二藩を結びつけ、明治維新への大きな力を生んだ「薩長同盟」や、幕府が朝廷に政権を返すという大事業「大政奉還」を導き、「船中八策」で時代を先取りして近代における日本のビジョンを示した幕末の英雄・坂本龍馬。
第Ⅰ期では、その龍馬の軌跡を主に彼の故郷である土佐や、龍馬に大きな影響を与えたといわれる人物・河田小龍を中心に描きます。
今回の初公開資料は、龍馬に商業隊構想を与えたといわれる河田小龍にまつわる「所用印形」や「愛用の帽子や筆」、「疏水写生帳」(個人蔵)、小龍の子孫・米田周史氏からこのほど寄贈された軸「柳辺家鴨図」、「京都見廻組・桂早之助所用の鍔」、「今井信郎所用拵え」、「泥絵・富士図」など。その他約100点の資料で坂本龍馬の実像に迫ります。

展覧会に関連して、講演会も開催されます。
大河ドラマで興味を持った方も、展覧会でもっと深く知りたくなった方も、より楽しめるようになること請け合いです。
今回は時代の波へと漕ぎ出していく、若き龍馬を中心に語ります。
【イベント概要】
2010年4月10日(土) 維新土曜トーク「龍馬と土佐」
講師:木村 武仁 氏(霊山歴史館学芸員)
※事前の予約が必要です。お申し込み・お問合せは直接施設までご連絡下さい。
2010年5月5日(水・祝) 特別展記念講演会「龍馬はかくして磨かれた」
講師:木村 幸比古 氏(霊山歴史館学芸課長)
※予約不要。受付は先着順となります。
会場:霊山歴史館
時間:13:30~
参加費:一般 500円(霊山歴史館友の会会員の方は無料で参加いただけます)

大龍馬展・第一期は、主に土佐時代など、これから時代の荒波へと向かっていく若者・龍馬とその周辺が中心。
今回は初公開の資料として、龍馬に多大な影響を与えた人物の一人である河田小龍にまつわる品々が展示されています。
河田小龍(かわだしょうりょう/1824-1898)は、土佐藩の絵師で日本画家。
幼い頃から絵の才能があり、最初は南宗画(中国画)を学びます。その後、土佐藩の重臣だった吉田東洋に見込まれて、彼の勧めで京都・大阪に出、書や南画、狩野派(このときの師匠は京狩野派を復興した狩野永岳)を学びます。
その傍らで儒学や蘭学も学んでおり、学者としての知識も豊富でした。
また、吉田東洋の命でアメリカ帰りのジョン万次郎(中浜万次郎)の取調べを行ったことで、英語や西洋事情にも通じることになります。
龍馬に西洋事情を教えたのは師匠である勝海舟とよく言われますが、それより前に小龍と龍馬は出会い、その際に龍馬は見知らぬ外国の話を聞かされ、日本が文明も技術も発展した外国に追いつくためには大型船での貿易が重要という小龍の話に大いに感銘を受けます。そしてその後、亀山社中(海援隊)を設立することになりますが、これは小龍の話あってのものだったとも言えます。
龍馬が時代の荒波に漕ぎ出すひとつの大きなきっかけとなった、河田小龍。
二人の関係にも思いを馳せながら、展示を味わってみては如何でしょうか。


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