Exhibitions展覧会

第38回Neesima Room企画展 幕末と同志社-薩摩藩邸址にあって-

2010/10/01(金) 〜 2011/01/31(月)

ハリス理化学館 同志社ギャラリー 

京都御所に程近い同志社今出川キャンパスは、かつて薩摩藩の藩邸だった場所。嘗ては幕末の激しい争乱の舞台となった歴史があります。NHKの大河ドラマでも取り上げられ注目されるこの土地の歴史を、学校史と京都史の観点から提供された資料で辿ります。幕末の舞台だったまさにその場所で開催される歴史企画展、是非ご覧下さい。

同志社今出川キャンパスは、京都御所と相国寺との間にあります。
今からみると、キリスト教を建学の理念とする英学校であった同志社が、このような立地に作られたのが不思議に思えてきます。

1875(明治8)年当時、御所は東京に移った天皇に周辺で暮らしていた多くの公家たちも付き従い、空っぽの状態でした。また、相国寺も明治政府の宗教政策(廃仏毀釈)のあおりを受けて不振の状態。その上、世間は「文明開化」に邁進中でした。
同志社英学校のキャンパスがこの地におかれることが可能であったのは、このような時期だったからこそでしょう。

しかしながら、そのほんの十数年前、この地はとても激しい政争の舞台でした。
朝廷を監視するための京都所司代の出張所のほか、公家邸、幕府、雄藩が変転きわまりない状況にあって、それぞれ動きを起していました。
特に文久期以降は、御所とその周辺での政治的緊張感は非常に高く、様々な事件が頻発します。禁門の変(蛤御門の変)などはその代表格でしょう。その中にあって、ちょうど当時薩摩藩邸が置かれていたこの地も重要な歴史的空間となっていたのです。

同志社が出来たのは明治に入った後のことですから、このような幕末・維新の意向に直接繋がるものではありません。しかし京都の歩みの中に同志社を位置づけようとするとき、この地の歴史を辿ってみるのは意味のあることといえます。

現在、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」でも舞台のひとつとして同志社があるこの地が取りあげられています。
その機会に開催される今回の「幕末と同志社」展は、今出川キャンパスの前史とその成立事情をテーマとした企画展です。主として学校史の観点からは社史資料センターが、京都史の観点からは同志社歴史資料館が、それぞれ資料を提供し、展示を行います。
 まさに幕末の騒乱の舞台となったその地で開催される幕末展、是非ご覧下さい。

展覧会概要

期間 2010/10/01(金) 〜 2011/01/31(月)
会場・開催場所 ハリス理化学館 同志社ギャラリー
同志社大学Neesima Room
時間 10:00~17:00(土・日曜日は16:00まで)
休館日 休館日:祝日、11/25、11/29、年末年始(12/23~2011/1/5)
料金 無料
お問い合わせ TEL:075-251-3042075-251-3042
(同志社社史資料センター)
FAX:075-251-3055
ホームページ http://www.doshisha.ac.jp/academics/institute/archives/event/

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