1. 京都で遊ぼうART
  2. 施設から探す >
  3. 美術館・博物館から探す
  4. 象彦漆美術館 開館記念特別展「象彦所蔵の逸品 - 淀君から現代まで」

象彦漆美術館 開館記念特別展「象彦所蔵の逸品 - 淀君から現代まで」

2011/10/08 ~ 2012/01/27



寛文元年(1661年)創業より350年の間、漆器商を営み続けてきた「象彦」。
特に18世紀後半からは、京漆器の技術の粋を集めた逸品から茶道具等の文化的な道具類などをつくり続けてきました。
その中で、象彦では技術の継承、発展のために、歴代当主が高度な技術・美しいデザインの品々を収集し、その時代の職人の手本とさせました。その品々は、後世の職人の手本ともなっています。

このコレクションは八代・西村彦兵衛(1887-1965)の時代に一部が紹介されたものの、それ以外は一般に公開されることなく現在に至っています。
 この度、創業350周年を記念し、京都本店2階に「象彦漆美術館」が開館いたします。これにあたり、象彦のコレクションのなかから、幕末以降に今まで職人たちが手本としてきた品々を紹介いたします。
御高覧いただけましたら幸いです。
CHECK POINT

見どころ作品ピックアップ

伝 淀君所持面箱(桃山時代)


浅井長政・お市の方夫妻の長女で、豊臣秀吉の側室となった淀君が、実際に用いたものと伝えられていることさら大振りの面箱(能面などを収めておく箱)です。
甲盛り(※1)の箱の総体を黒漆塗りして、金の薄板を石畳に配し孔雀と扇子を浮き立たせています。翼を広げた孔雀は輝く金と銀の切金(きりかね)と金貝(かながい)でまれにみる高蒔絵の迫力ある表現であらわされています。散る扇は沃懸地(いかけじ※2)にて菊や竹や桐あるいは蝶などの文様がふんだんに金銀金具を用いた薄肉の高蒔絵で施されています。
黒漆と金薄板の石畳文の趣は現代にも通じるすばらしい造形感覚が表現されています。
一説には手箱であっただろうとも云われています。

※1:蓋の表面が滑らかに盛り上がる曲面に仕上げられた状態のこと
※2:蒔絵の技法のひとつで、金銀粉を一面に蒔き、漆をかけて研ぎ出し、金地または銀地に仕立て上げたもの。

唐子蒔絵 硯蓋(明治時代)



唐子の愛らしい姿を描いた硯蓋です。
一目で蒔絵の金と螺鈿の貝の輝きが目に飛び込んでくるため豪華な装飾が施されていることが分かります。さらに近づいて見てみると、高蒔絵、切金、平目、色固め…実に多彩な技法が用いられている事に驚かれることでしょう。

※切金(きりかね):正方形や長方形など、幾何学形に裁断した薄い板金で文様を作る技法。仏像や仏画にも多く取り入れられていた。桜の花びらの形に裁断した板金を用いた場合を「平文(ひょうもん)」という。
※平目:薄く延ばした大き目の金粉を蒔き、透漆で塗りこみ研ぎだす技法。
※色固め:金粉を蒔いて色漆で固め、研ぎだす技法
(そのほかにも様々な技法が用いられています)

自分のブログ・サイトで紹介する時は、貼り付け用ソースをお使いください。



  • 京都で遊ぼう総合TOP
  • 京都で遊ぼうART
  • 京都で遊ぼうMUSIC
  • 京都で遊ぼうSTAY
  • 京都の銭湯
  • 京遊本舗