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ウィリアム・ケントリッジ―歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた・・・・・・

2009/09/04 ~ 2009/10/18


【京都国立近代美術館】

京都国立近代美術館

1955年・南アフリカ生まれの美術・映像作家、ウィリアム・ケントリッジ。
彼は1980年代の末から「動くドローイング」とも呼べる、アニメーション・フィルムを制作しています。
これは、木炭とパステルで絵を描き(ドローイング)、部分的に書き直しながらその様子をコマ撮りして記録・アニメーション化していくというもの。絵の変化を1コマ毎に撮影するという作業で生まれる作品は、独特の物語性と動き・時間の集積を感じされる重厚さを併せ持っています。
精緻なセル画アニメやCGが主流である現代のアニメーション制作の状況の中で、彼の素朴な制作技法はまさに対極に位置するもの。しかし、その強靱な知性に支えられた力強い表現は、ドローイングのコマ撮りアニメーションが未だに有力な表現手法となり得ることを証明しており、世界中の若い世代の美術家たちにも大きな影響を与え続けています。

 

ケントリッジの作品には、彼の故郷である南アフリカの歴史と社会状況が色濃く反映されています。
特に、アパルトヘイトの歴史を痛みと共に語った初期作品は、1995年のヨハネスブルグ・ビエンナーレ(南アフリカ)や1997年のドクメンタ10(ドイツ)といった芸術祭で高い評価を受けたことを契機に、世界中から大きな注目を集めるようになりました。

しかし、彼の作品は政治的な意味合いの奥で、状況に抗う人々の善意や挫折、庇護と抑圧が同時に存在すること、分かたれてしまったものが再び合わさることの難しさ…そういった、近代の人間が直面してきた普遍的問題を、執拗に検証し、語り続けてもいます。
「石器時代の映画制作」と自称する素朴な制作技法にこだわりながらも、ケントリッジは近代の物語生成の原点を、そしてヨーロッパ植民地主義の病理の原点を作品を通じて探求しているのです。

 

今回の展覧会は、京都国立近代美術館とウィリアム・ケントリッジとの3年間にわたる緊密な協同作業を経て実現されるもので、日本では初の大規模な個展となります。
南アフリカの歴史を扱った初期の代表作『ソーホー・エクスタインの連作』(1989–2003)から、ショスタコーヴィチのオペラ『鼻』を題材にした最新作の『俺は俺ではない、あの馬も俺のではない』(2008)まで、フィルム・インスタレーション3点を含む19点の映像作品と、36点の素描、 64点の版画により、ウィリアム・ケントリッジという私たちの同時代の美術家の作品とその知的挑戦の全体像を紹介します。


CHECK POINT

ウィリアム・ケントリッジによるレクチャー&パフォーマンス『I am not me, the horse is not mine』

ウィリアム・ケントリッジ本人による、自作テキストの朗読・彼の登場する映像作品と本人の競演するパフォーマンスをミックスしたステージが開催されます。
この『I am not me, the horse is not mine』は、ロシアの戯曲家・ゴーゴリの短編『鼻』(1836)と、ショスタコーヴィッチによる同名のオペラ作品(1930)が題材となっており、ケントリッジの最新作である『俺は俺ではない、あの馬も俺のではない』(2008)の制作過程から生まれたもの。歴史的な様々なテキストを引用し、弾圧され押しつぶされる知識人の悲劇や歴史から消し去れる人々の政治運動などへの共感と哀借を込めた内容となっています。
作家自身の生のパフォーマンスと共に、彼の作品全体に通じるテーマ性も感じることができる、貴重な機会です。

日時:2009年9月4日(金) 19:00~20:00(18:30開場)
場所:京都会館 第二ホール(岡崎公園内)
料金:入場無料(定員およそ700席)

※英語での講演となります(日本語の和訳テキストが配布されます)
※会場は京都国立近代美術館ではございませんので、ご注意ください。

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