虎屋の寅年展

2009/12/15 ~ 2010/01/31


【虎屋 京都ギャラリー】

虎屋 京都ギャラリー


約480年の歴史を持つ老舗和菓子店・虎屋の京都ギャラリー第一回企画展。 日本の商店の屋号には地名や吉祥旬、動物に植物など様々なものが用いられていますが、特に縁起物や長寿の象徴が好まれてきました。
虎屋の場合、当主は代々富徳富貴の神である毘沙門天を信仰してきましたが、その毘沙門天は寅の年・寅の月・寅の日・寅の刻に生まれたとも言われていることから、自らの信仰する神にゆかりの深い「虎(とら)」を屋号としたと考えられています。


 




また、本来日本には生息していない動物である虎は古くから人々の想像力をかきたて、度々絵画や工芸品などのモチーフとしても好んで用いられる一方、霊獣のようにも考えられていました。屋号に虎を用いたのはその力にあやかりたい、という願いも込められていたとも思われます。


 


2010年の干支は「寅(とら)」。これと「虎屋(とらや)」の屋号にちなみ、虎屋の所蔵品の中から中村宗哲、樂吉左衛門ら千家十職の歴代、そして明治の文人画家・富岡鉄斎などによる、「寅(とら)」にまつわる意匠の品々を集めて展示。
また、展覧会に合わせて江戸時代から用いられてきた虎屋の看板も、東京から京都へと里帰りします。
新年の始まりにもふさわしい、まさしく「虎尽くし」の新春展です。


 


※期間中、一部展示替される作品がございます。


CHECK POINT

店の顔、「看板」も久々の京都へ里帰り。老舗の歴史を物語る「寅」が勢揃い。


【虎屋看板】


江戸時代に実際に店の「顔」として使われていたもの。
大きな円は饅頭、右上の飾りは「洲浜」(すはま/黄粉と水飴で作ったお菓子)といまや虎屋の代名詞ともいえる「羊羹」を表している、といわれています。
中央にある虎の彫刻には、かつては金箔が貼られており、目が動くからくりも施されていました。
今回この企画展に合わせて、久々に東京から故郷・京都へと里帰りします。


【虎屋と富岡鉄斎】


今回の展覧会では、幕末から明治・大正期にかけて活躍した文人画家・富岡鉄斎による作品も展示されます。
富岡鉄斎は虎屋京都店のすぐ近くに居を構えており、当時の虎屋京都店の支配人・黒川正弘(当時の十四代店主・黒川光景の弟)が趣味で描いた絵を鉄斎に見てもらったことをきっかけに、互いに親しくしていました。


正弘は鉄斎の使いとして、公家出身で内閣総理大臣も務めた政治家・西園寺公望などの屋敷にも赴くこともあり、鉄斎からも「拙者の愛弟子に御座候」と紹介されています。
また、鉄斎が自身の画室を改築した際にも、正弘が店の離れと茶室を鉄斎の仮住まいとして提供した、とも伝えられています。
展覧会では、そんな二人の交友関係から虎屋に伝えられた、鉄斎筆の虎を描いた絵画や絵皿などが展示されます。


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