溶ける魚-つづきの現実

2013/01/10 ~ 2013/01/26


【京都精華大学ギャラリーフロール】

京都精華大学ギャラリーフロール

10名+1組(荒木由香里、衣川泰典、木村了子+安喜万佐子、高木智広、中屋敷智生、花岡伸宏、林勇気、藤井健仁、松山賢、満田晴穂、麥生田兵吾)の作家による「シュルレアリスム」をキーワードにしたグループ展です。

展覧会のタイトル「溶ける魚」は、フランスの文学者アンドレ・ブルトンが1920年代に執筆した小説の題名からの引用です。
20世紀の最も重要な芸術思想のひとつであるシュルレアリスムを代表する文学作品として知られる『溶ける魚』は、自動記述という実験的な手法によって書かれています。前後の論理的な脈絡を無視した言葉・文章の連なりは、「意味」の束縛から読む者の精神を解き放ち、自由で豊かな、美しいイメージの世界へと誘います。「溶ける魚」という言葉そのものが、論理的なつながり=意味からの解放を象徴した言葉だといえるでしょう。

この展覧会で提示される作品はいずれも、現実から遊離・逃避した空想や幻想でもなく、かといって現実そのものの是認や肯定、複製でもありません。展覧会タイトルの「つづきの現実」という言葉には、作品が立つべき位置の理想が託されています。
作家自らが精神の内奥を見つめ、そこから汲み上げ何かに形を与えた表現として、作品を通じて「つづきの現実」を提示することが展覧会の大きな狙いです。
また、「つづき」という言葉には、シュルレアリスムという美術史の金字塔に向き合い、その意味を今一度探り直し、その「つづき」としての自己に意識を向けてみようという出展作家の意思も込められています。

出展作家は、日頃シュルレアリスムを意識して制作に取り組んでも、またシュルレアリスム的な作品を制作しているわけでもありません。
しかしながら、コラージュやデペイズマン、フロッタージュなどの造形手法から、今や「奇妙」を意味する日常語と して定着した「シュール」という言葉にいたるまで、シュルレアリスムの多大な影響は現代の日本においてもその効力を強いままに維持しています。

この展覧会では、参加作家ひとりひとりがこの大きな美術史上の存在と今一度対峙し、それをきっかけに自らの制作を新たな目で再確認します。

「溶ける魚」「シュルレアリスム」というキーワードと出品作家それぞれの作品、また作家の作品同士が様々に化学反応を起こし、心の中に紡がれる「つづき」の物語、そして美術史の「つづき」としての現代美術の魅力をお楽しみください。

※この展覧会はGallery PARCとの同時開催展です。(終了日が異なります)
 → Gallery PARC展についてはこちら

CHECK POINT

オープニングレセプション

開催日:2013年1月12日(土)
会場・時間:京都精華大学ギャラリーフロール 15:00~16:30/Gallery PARC 17:30~19:00
※ 同日に2会場を移動して開催

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