金属の中でも、硬くて延展性に乏しい鉄を熱して金槌で打ちながら成形していく技は主に甲冑師達によって高められてきました。
今回の展覧会では、山田宗美を中心に、父である宗光、そして弟子の宗世達など、石川県大聖寺の明珍派の甲冑師の流れをくむ、明治・大正期に活躍した鎚起の名工達の作品を展示します。
鐙や鐔のほか、本物の動物達と同じように関節や羽根が動く自在置物など今までほとんど世界中で展示される事が無かった貴重な作品の数々が一堂に並びます。
加賀の甲冑師達が作った象嵌鐙や美しい鉄の彫刻作品である鉄鐔の世界をお楽しみください。