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秋季特別展 七宝と庭の縁-靖之と植治-

2009/09/05 ~ 2009/12/06


【並河靖之七宝記念館】

並河靖之七宝記念館

並河靖之(1845-1927)は、有線七宝の技術を確立し、その典雅で繊細な作品は国内外で高く評価されました。

並河靖之七宝記念館の建物は、彼が実際に暮らし、創作活動を行っていた旧邸で、明治27年(1894)に竣工しました。
建物の造りは虫籠窓に駒寄せなど、京都の伝統的な商家の構えである「表屋造り」です。また、縁側にはガラスの障子がはめ込まれており、明治らしい新時代的な意匠も取り入れられ、当時はとてもモダンな印象を与えたであろうことがうかがえます。

庭園は近代日本庭園の先駆者、七代目・小川治兵衛(1860-1933)、通称「植治」の作庭です。
並河邸の池の水には、個人の邸宅の庭としては初めて琵琶湖疏水が取り入れました。これは元々七宝焼の研磨用に引き込まれたものだったのですが、植治はそれを庭園の意匠にも用いました。
満面の緑の中に流れる琵琶湖疏水の躍動的な水の流れや、様々な景石の配置は見どころです。

建物や工房は国の登録有形文化財、及び京都市の指定歴史的建造物に、そして庭園は京都市の指定名勝になっています。
当時の面影の残る環境の中で、並河靖之の七宝作品、下絵や道具、そして縁の品々を展示します。
作品からも環境からも、明治大正期の時代の情緒を味わうことができます。
この秋は、典雅な七宝と伝統的な京町家、そして美しい日本庭園のコラボレーションを楽しんでみては如何でしょうか。


CHECK POINT

作品からも、建物からも、庭園からも。明治の京都の風が薫ります。

明治・大正期に活躍した七宝作家、並河靖之氏。
小さな作品の中に美しさをぎゅっと凝縮したようなその作品たちは、どれも非常に手が込んでおり、繊細な色彩と精緻な描写に思わず息を呑みます。
七宝をジャパニーズ・アートの代表格にまで高めた彼の作品は特に海外で人気があり、多くは海外に輸出されたため、記念館で展示されている作品は特に貴重なコレクションであるといえます。
そんな作品を展示している記念館は彼の邸宅です。
一般に公開されるようになったのは2003年と、まだ最近のことですが、内部には当時彼がお客を迎えていた部屋などもそのまま残されています。
そして、庭園は7代目小川治兵衛(植治)の作庭です。
庭園内の水は近くを流れる琵琶湖疏水を引き入れているのですが、琵琶湖疏水は邸宅ができる4年前、明治23年に完成したばかりでした。
元々流れている水を使っているため、庭の水は川のように流れ、自然の景観に溶け込むと同時に躍動感をもたらしています。
また、庭の彼方此方には瓦が使われていたり、変わった形の石が置かれていたりと遊び心やモダンな感覚も感じられます。
七代目植治は、この後周辺の無隣菴(山県有朋邸)など周辺の別荘・邸宅の作庭を手がけていきますが、まさに並河邸が彼の作風の草分けとなった存在と言えるでしょう。

伝統と共に、優れた技術と新しいものを取り入れる気風が溢れていた、明治の京都。
当時の雰囲気を、作品からも、建物からも、庭園からも感じ取ることができるはずです。


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