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夏休み企画 「Sweet Memory ― おとぎ話の王子でも」

2011/07/21 ~ 2011/09/11


【京都芸術センター】

京都芸術センター







謝琳≪Growing≫ 2006年
(卵、砂糖、発泡スチロール)





河地貢士≪Embalming~Potato Chips~≫
2009年(ポテトチップス、漆、真鍮)


「sweet memory―おとぎ話の王子でも」では、お菓子・甘いものを題材に作品制作を行う作家によるグループ展です。

私たちの生活に甘いものが欠かせないのはなぜでしょうか。
それは、人間に必要な栄養素の一つとしての存在だけではなく、時に私たちへ安心や幸福感を与えるからでしょう。その時の思い出は、口に残る味覚とともにより鮮明に記憶されています。幼いころ、母親からもらった一粒のラムネ菓子が口でほどける感覚、母の顔。心に刻まれた記憶と味覚の関係は、自分とより近い人との関係を鮮やかに甦らせます。

この展覧会では、「味覚」についてそれぞれの表現を行う4名の作家を紹介します。

出品作家である、謝琳は現在美術作家としてワークショップ等も手掛ける他、広告などでお菓子を扱う作家でもあります。
彼女の作品は、お菓子・甘いものをモチーフとする以前にそれらが「日常を切り取ったもの」であることに基点を置いています。本展出品予定の≪Growing≫は、ウエディング・ケーキをモチーフとしています。その巨大にそびえ立つ様は、何かのシンボルのようでもあり、権威的にも見えます。砂糖が表現する「虚実の交差」。私たちにとって砂糖が何であるか、その本質を問う作品です。








林智子≪tear mirror-jewel≫ 2011年(寒天、砂糖、水飴、涙)





瓜生祐子≪birthday cake≫2010年(アクリル、鉛筆、綿布、木製パネル)






河地貢士は、漫画やスナック菓子など日本に馴染みの深いモノをモチーフに作品を制作します。
彼もまた、自身の身の回りにあるモノを用いていますが、それらの作品は時にコミカルでありながらそのモノの存在を強固に変貌させる力を持っています。例えば、≪Embalming 〜Potato Chip〜≫は割れたポテトチップスを「金継ぎ」という伝統技法で再生させます。それは、もはや私たちの知る駄菓子の域を越え、だれかにとって「大切なモノ」であった痕跡を見せているかのようです。

一方、林智子は遠距離恋愛へのオマージュをモチーフに作品を制作を行ってきました。
新作≪tear mirror-jewel ≫は、涙とそれに纏わる物語を伝統的な和菓子「琥珀」に込めた作品です。涙の物語は、人間関係に刻まれた感覚。結晶化した、美しい琥珀は私たちへ感情と記憶そして味覚への繋がりを感じさせてくれることでしょう。

瓜生祐子は、作品制作に対して「ひとつの世界をつくること」と話します。その世界は、日常のなかで当たり前に過ぎてしまう小さなものばかりです。
彼女によって描かれる世界とは、食べ物の中に広がる風景です。食という生きる上で不可欠なものをテーマとすることで、私たちの目の前には常に新しい世界が無限に登場し、一方でその世界は食べることで儚く消え去っていく。日常に隠れた小さな世界の発見とその儚さを表現します。
Gallery PARC にても個展を開催します!→plate journey:瓜生祐子 展(7/26-8/7)

人の記憶、時には人間関係をもつなぐ味覚。
この展覧会では、これらの作家の表現を通じて、日々の感覚が芸術となりうるであろうことを提示し、こども達の個々にある創造・表現の可能性を引き出します。

CHECK POINT

【関連イベント】子供向けワークショップ

夏休み企画では、出品作家による多彩なワークショップを開催します。
作品制作のプロセスを知ることや、実際にその手法で作品を作ること、さらには自分で表現することの楽しさが体験できます。
お子さんが楽しく参加できる内容になっていますので、夏休みの一日、アート体験してみるのはいかがでしょう?

料金:無料
集合場所:京都芸術センター インフォメーション
※インフォメーションに集合後、ワークショップを行う場所に移動します。
申込方法:ウェブ予約フォーム(http://www.kac.or.jp)、電話、またはE-mailにて、名前、連絡先、人数を添えてお申し込みください。

どこの国?甘いタワーのある風景を作ろう!


巨大な教会をもとに生まれたデコレーションケーキ。空高く伸びる様子は、私たちに様々な印象を与えます。そんなタワーを砂糖と発泡スチロールで作ってみよう!できたタワーを眺めてみると…どんな風景が見えるかな?
日時:7月23日(土) 14:00-16:00
講師:謝琳(本展出品作家)
定員:12名
対象年齢:小学3年生~中学3年生まで
持ち物:タオル、汚れてもよい服装でお越しください。
※作品の乾燥に時間がかかります。出来上がった作品は7/29(金)または30(土)の10:00~20:00に作った作品の受け渡しを行います。
(作品の破損などを考慮し、郵送などの対応はできませんので、予めご了承ください。)

どこの山?ケーキの世界を旅しよう!


もし、私が小さかったら大好きなケーキの中を歩けるかも…
あなただけに見える風景を描いてみよう!
ケーキの世界を旅してみると、どんな発見があるのかな?
日時:7月31日(日) 14:00-6:00
講師:瓜生祐子(本展出品作家)
定員:16名
対象年齢:小学1年生~小学6年生まで
※ワークショップの中でケーキを頂きます。アレルギーをお持ちのお子さんが参加される場合は、事前にその旨をご連絡ください。

何が隠れてる?お菓子を読もう!


「うまい棒」に隠れんぼしている動物は?
私たちの身の回りにあるお菓子のパッケージには何かが隠れています。
なぞなぞじゃないよ!みんなで探して、食べてみよう。
日時:8月7日(日) 14:00-16:00
講師:河地貢士(本展出品作家)
定員:20名
対象年齢:小学1年生~小学6年生まで
持ち物:お菓子2、3個(パッケージのあるもの)

涙は何色?思い出のネックレスを作ろう!


友達とケンカして、おもいっきり泣いた日。夏休みの宿題ができなくて泣いた日。あの日の涙は何色かな?心の中の思い出を涙でできたビーズを使って、世界に一つのネックレスにしよう!
日時:8月21日(日) 14:00-16:00
講師:林智子(本展出品作家)
定員:20名
対象年齢:小学1年生~小学6年生まで

【関連イベント】甘いものいろいろ!狂言「附子」を見に行こう!

この展覧会のなかでも様々に表現される甘いものたち。
物語や演劇の中でも、お菓子や甘いものが取り上げられることがあります。
このイベントでは、狂言師・茂山童司のナビゲートで、展覧会を鑑賞後、実際に砂糖が登場する狂言の演目「附子(ぶす)」(第223回市民狂言会)を見にいきます。
今でこそ、誰でも手にすることのできる砂糖ですが、昔は大変貴重なものでした。
私たちの身近にある甘いものも、見方を変えれば何か新しい発見があるかもしれません。
昔から現代に向かって多彩に展開される、「甘いもの」の表現をお楽しみください。

日時:8月19日(金) 11:00~
料金:高校生以下 500円
※同行される保護者の方は、市民狂言会を鑑賞していただく際、別途料金がかかります(前売料金2,500円)
講師:茂山童司(しげやまどうじ、大蔵流狂言師)
集合場所:京都芸術センター インフォメーション
※料金は、観世会館受付にて当日お支払ください。
※インフォメーションに集合後、京都芸術センターにて展覧会を鑑賞。その後、各自で観世会館へ移動します。
※移動にかかる交通費は、自己負担となります。ご了承ください。

狂言「附子」とは?


とある屋敷の主人が、二人の使用人(太郎冠者と次郎冠者)に留守番を言いつけて外出します。その際に主人は「附子という毒が入っている桶には近づくな」と言い置いていきました。
しかし留守番役の太郎冠者と次郎冠者は、主が言った「附子」のことが気になって仕方がありません。そしてとうとう桶の中を覗いてしまうのですが、それがなんとも美味しそう。
誘惑に負けて少しだけ舐めてみると、それは毒ではなく砂糖でした。
二人は手が止まらずに砂糖を食べきってしまい、気づけば桶は空っぽに。何とか主人をごまかそうとした二人は…

ナビゲーター:茂山童司 プロフィール


しげやま・どうじ。大蔵流狂言方。
1983年、京都で茂山あきらの長男として生まれる。父および祖父・2世茂山千之丞に師事し、3歳で初舞台を踏む。
1995年に、茂山茂、宗彦、逸平が結成した「花形狂言少年隊」に入隊、共に活動する。また2000年より2005年まで教育的古典狂言推進準備研修練磨の会「TOPPA!」を千三郎、正邦、宗彦、茂、逸平と共に主催。2006年より「HANAGATA」(花形狂言少年隊)を正邦、宗彦、茂、逸平と共に再開した。
一方で、狂言だけでなく時代劇出演や「Sense Dice:one」における現代劇の企画・制作・演出・出演、詩人choriとのユニット「chori/童司」を組むなど意欲的な活動をみせる。
アメリカンスクールに通っていたこともあり、英語が堪能なバイリンガル狂言師である。

【関連イベント】夏休み企画展×Music Room Vol.8 「音楽模様」

「音を視る」をコンセプトに音で模様をデザインするように作曲する現代音楽作曲家の山根明季子。音楽(聴覚)から出発しつつも視覚に訴える音楽づくりをしている山根と、同じく視覚だけでなく味覚などの感覚にも訴える作品をつくる、企画展出品作家の謝琳と瓜生祐子。異なるジャンルのアーティストがコラボレーションすることで視覚、味覚、聴覚など様々な人間の感覚に訴える場を作ることを試みます。

開催中の展覧会に合わせ、山根明季子がセレクトした自曲をギャラリー内で流します。音楽と美術作品のコラボレーションをお楽しみください。

開催日:9月11日(日)
会場:ギャラリー南
※申し込みは不要です。

自分のブログ・サイトで紹介する時は、貼り付け用ソースをお使いください。



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